池袋暴走事故の遺族を中傷 23歳男の初公判「やりすぎた」

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2019年、東京・池袋で起きた暴走死亡事故。その遺族を侮辱した罪に問われている男の初公判が、16日、東京地裁で開かれた。
裁判の傍聴後、取材に応じた被害者の松永拓也さんは、被告の男について、「残念だ」と話した。
被害者・松永拓也さん「残念です、本当に。彼はしっかりと自分自身と向き合うことはなかったんだなと」
2022年3月、松永さんのツイッターに「金や反響目当て」などと書き込み、侮辱罪などに問われている油利潤一被告(23)。
逮捕前の取材には、炎上目的だったと話していた。
油利潤一被告「やっぱり炎上商法ですかね。(SNSは)目立つためにあるんじゃないかなって」
油利被告は、在宅起訴から2カ月後の2022年8月、ツイッターに「新宿か秋葉原でどーなるか覚えておけ」などと投稿。
警視庁の業務を妨害した罪にも問われている。
14日、FNNの接見に応じた油利被告は、松永さんらに謝罪した。
油利潤一被告「自分もネット上で、誹謗(ひぼう)中傷をされたことがあったので、やりすぎてしまった。申し訳ないです」
そして、16日午後2時から開かれた初公判で、油利被告は起訴内容について、「間違いありません」と、2つの罪を認めた。
そのうえで弁護側は、侮辱罪について争う姿勢を示している。
弁護側「投稿は、松永さんに対するものではなく、別の人物へのもの。松永さんを侮辱する意図はなかった」
裁判終了後、取材に応じた松永さん。
油利被告から送られた文面には、妻と娘の名前が書かれていたと指摘する。
被害者・松永拓也さん「あの文面を送っておいて、松永に言ったわけではないっていうのは、さすがに無理があるなというふうに率直に感じます」
松永さんは被害者として、今後法廷に立ち、意見陳述を行う予定。

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