去年2月、神奈川県相模原市の自宅で両親を殺害した罪などに問われている16歳の長男の裁判。きょう、検察側は懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑しました。
去年2月、相模原市のマンションで50代の夫婦が死亡しているのが見つかった事件で、当時高校1年生だった長男（16）が2人を包丁などで刺して殺害した罪などに問われています。
初公判で弁護側は両親からの虐待が背景にあったと主張していましたが、検察側はきょうの裁判で「父母にもいたらない点があったことは否定できないが、一連の犯行は自己中心的な性格が招いたものだ」として、懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑しました。
一方、弁護側は「虐待は壮絶で必要なのは矯正教育だ」として保護処分を求めています。
長男は「母から殺してと言われた」と起訴内容を一部否認していますが、判決は今月20日に言い渡される予定です。