【速報】岸田前総理襲撃事件「殺意はありません」25歳の男が初公判で起訴内容を一部否認 爆発物製造などの罪は認める 2年前の衆院補選の選挙応援演説中に爆発物投げ込む

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岸田文雄前総理の演説会場で爆発物が投げ込まれた事件。逮捕・起訴された男の裁判員裁判が、2月4日から和歌山地裁で始まりました。男は起訴内容について、「殺意はありません」と起訴内容を一部否認し、爆発物を製造した罪などは認めました。▼事件を振り返る…選挙応援に駆け付けた岸田前総理の近くに”爆発物” 2023年4月、衆議院和歌山1区の補欠選挙で、自民党の候補者の応援に駆け付けた、岸田文雄前総理。和歌山市の雑賀崎漁港で、地元のエビを試食し、演台に上がろうとしたとき、筒のようなものが投げ込まれて爆発。岸田前総理は逃げて無事でしたが、警察官と聴衆の男性の2人が軽いけがをしました。この事件で、逮捕・起訴されたのが、兵庫県川西市の無職・木村隆二被告(25)です。

▼捜査段階では一貫して「黙秘」…裁判の争点は”殺意の有無”起訴状などによりますと、木村被告は、岸田前総理らに対し殺意を持って、手製の爆発物を投げたなどとして、殺人未遂など5つの罪に問われています。関係者によると、木村被告は捜査段階で一貫して「黙秘」していたといい、木村被告が裁判でどのような発言をするかに注目が集まっていました。▼「けがをさせる目的ではない」現場で「選挙(の街頭演説)をやっていることを知りませんでした」 4日に和歌山地裁で始まった裁判で木村被告は、「殺意はありません。けがをさせたりする目的ではないです」と岸田前総理などへの殺意を否認しました。また、「まず選挙(の街頭演説)をやっていることを知りませんでした」などとも発言しました。 一方で、「黒色火薬を製造したこと」「爆発物を所持していたこと」「包丁を携帯していたこと」などは認めました。▼「現職総理を狙ったテロ行為」「民主主義の根幹を揺るがすもの」 弁護側は傷害罪にとどまると主張 検察側の冒頭陳述で、「被告人の犯行は、現職総理大臣を狙い、無差別に人を傷つけるテロ行為で、非常に危険な行為であり、民主主義の根幹を揺るがすものだ」と主張しました。 弁護側は、「爆発物の実験をした際には、破片の飛散などはなかった。そのため、人を殺傷するほどの危険性はないと考えていた」と傷害罪にとどまると主張しました。 裁判は5日間の日程で行われ、判決は2月19日に言い渡される予定です。

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