元TBSアナ小島慶子が苦言「放送業界は人権意識が低い」 フジテレビ問題で「被害を生む温床」解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年1月27日に行われたやり直し記者会見で、フジテレビの港浩一前社長ら経営陣は、中居正広氏とトラブルになった女性に対する「人権への認識が不足していた」と陳謝したが、元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子さんは「そもそも放送業界は人権意識が低い」と指摘した。
小島さんは2月1日放送の「報道特集」(TBS系)で、日下部正樹キャスターのインタビューを受け、NHKや民放キー局のテレビ出演者の男女の比率を調べたデータを示しながらこう話した。
女性のアナウンサーやスタッフを「お飾り」のように扱う体質は、放送業界全体にあるとして、さらにこう話した。
日下部正樹キャスターは「人権意識とか、そういうものは報道機関としてどんどん啓発していく立場にあると思いますが、まさに逆というか、報道機関としての役割を果たしていなかったんだということになっちゃいますよね」とうなずく。
小島さんは「そこで働いている人たちの人権が本当に守られているのか。それをないがしろにした人たちが世の中で起きていることについて、ここで人権問題が起きてるということは(追及)できない。その足元から本気で取り組むということが足りてない」と批判した。
スタジオで村瀬健介キャスターは「この問題はフジテレビ問題という言われ方をしますけれども、決してフジテレビだけの問題ではないと思います。これを業界全体が変わるきっかけにしなければいけないと思います」とまとめた。
(シニアエディター 関口一喜)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。