東京美容外科の統括院長で現役医師・麻生泰氏(52)が24日に自身のX(旧ツイッター)を更新。同院に勤務する医師・黒田あいみ氏が、SNS上に不適切な写真を投稿した件についての処遇についてつづった。
黒田氏が、グアムでの「解剖実習」の様子として、献体の前でピースサインをした写真をブログでアップし、ネット上で物議を醸した件。その後、黒田氏は投稿を削除し、モザイク処理をしたつもりが不完全のまま公開していたと説明。「医師でありながら人としての倫理観が欠如した投稿をしてしまったことについて心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
そして24日、麻生氏は「黒田医師への処遇について」と声明を発表。「黒田先生は、学生時代のホルマリン固定標本とは異なる、精度の高いfresh cadaverを初めて目にした感動をなんとか伝えようと、あのような投稿になってしまいました。ピースサインをして撮っていた事は当然不適切であると考えます。もちろん一般の方々とはかけ離れた行動で、日本では、常軌を逸しているとお思いの方が大多数であることは良くわかります。ですが、動機は善で、彼女に他意はありません」とした。
「一般の方々からのご批判は、当然受け止め、反省は致しますが、同業医師でありながら不勉強でfresh cadaverという言葉すら知らない医師に批判されたまま、炎上でトカゲの尻尾切りのように解雇する事はできないと判断しました。もし自分が手術を受けるなら、医師になってからも更に研鑽を詰み、解剖を熟知した医師に施術して貰いたいと考えます」とし、解雇はしないと宣言した。
今回の件について「医学会全体を巻き込む事態にもなってしまいました」と麻生氏。「ですが、死者への尊厳ももちろん大切ですが、今生きている人の命や安全も大切なんじゃないでしょうか?それが解剖セミナーの趣旨ですし、どんな言い訳や神妙な態度をとったところでご遺体を損壊する事実に変わりありません。故人に感謝しながらも、その知見を今後の患者さんに活かしたいと思います」とも。
「海外のfresh cadaverのセミナーでは割とフランクに記念撮影もしますし、セミナーの様子もネット上に出てきます。日本と海外のルールの違いはあるかと思いますが、日本の医療の進歩を妨げているのはどちらの方なのか今一度考えて頂きたく思います」とし「今回は私の指導力不足と管理監督不足で世間をお騒がせして大変申し訳ありませんでした」と結んだ。