高齢者を狙った還付金詐欺で、総額およそ12億円をだまし取ったとみられる日本人グループがタイで拘束された。拠点にしていたのは、人気リゾート地にある高級住宅だった。
銃を片手に住宅に踏み込んでいく黒い服の警察官。次々とドアを開けていき、そして…。
タイの人気リゾート地・パタヤでタイ当局が日本人犯罪集団のアジトを摘発した瞬間の映像だ。
部屋にいた男は予想外だったのか、踏み込まれた瞬間はソファーで寝そべっていた。
タイ当局によると、拘束されたのは特殊詐欺グループの監督役の男2人。さらに、別の場所でも…。
大きな窓から警察が踏み込んだ先は、緑の内装が特徴的なオシャレなリビングルーム。そこには、座り込んだ2人の男やうつ伏せの男の姿が。拘束された3人はかけ子役とみられている。
日本人詐欺グループのアジトとみられるタイの高級リゾート住宅。その全容とは?
日本人5人が摘発されたのは、タイのリゾート地・パタヤ。首都・バンコクから車でおよそ2時間。美しいビーチが望める、日本人にも人気の観光地だ。
監督役とみられる2人が住んでいたのは、家賃およそ74万円の高級住宅。庭にはプールが備えられ、バスルームは9つもあるという。
建物内部には、吹き抜けの広いダイニングルーム。高級住宅には不釣り合いな大きいホワイトボードが、この空間の“異様さ”を物語っている。
当局は、別の拠点も摘発。拘束された男たちが使っていたのか、テラスにはサッカーのテーブルゲームが置かれ、庭のプールに付いたすべり台は直前まで使っていたのか、水が流れていた。
日本人高齢者を狙った「医療費の還付金詐欺」。タイ当局は、日本人の男らが多い時で一日におよそ2400万円、総額およそ12億円をだまし取ったとみている。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月19日放送分より)