有名ラッパー逮捕、渋谷のクラブで“暴行” 当日の内部映像は… 「Z李」アカウント運営男らと共謀か

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ライブ中の渋谷のクラブに侵入し、男性に暴行を加えた疑いで有名ラッパーが逮捕されました。このラッパーと共謀していたのは、“Z李”という「X」でフォロワー数90万人を超えるアカウントを運営する男とみられますが、何があったのでしょうか。 ◇カメラに気づき笑顔を見せる男は、有名ラッパー「リッキー・ダディ・ダーティ」こと下田ムトアリツキー容疑者(36)です。記者「下田容疑者が羽田空港に移送されてきました。捜査員に連れられています」

上下スエット姿で、足には、げた。下田ムトアリツキー容疑者(36)「なになに生放送? なんで? 俺のことそんなに好き?」記者に対して、自ら話しかける場面も。下田容疑者は去年12月、都内のクラブに侵入し、セキュリティーの男性(20代)に、集団で暴行を加えた疑いがもたれています。この下田容疑者とともにクラブに侵入したなどとして逮捕されたのが、田記正規容疑者(43)ら9人。田記容疑者は「X」でフォロワー数が90万人を超える有名アカウント「Z李」の運営者の1人とみられています。一体、何があったのか。事件の舞台となったのは、東京・渋谷区にあるクラブ。事件当日、クラブ内で撮影された映像には、当時、このクラブで行われていた有名ラップグループ「舐達麻(なめだるま)」のライブの様子が映っていました。クラブにいた男性によると、ライブの途中で突然、下田容疑者が乱入してきたということです。クラブにいた人「ファンも多くて盛り上がっていたんですけど、3曲目の途中くらいで『リッキーだ』みたいな声がして、振り向いたら、たしかにリッキーっぽい人が」映像には、空港での髪形とは違う、黒い短髪の下田容疑者が「舐達麻」が立つステージに向かおうとする様子が映っています。クラブにいた人「乱闘が始まるのかなぐらいの勢い。ライブを潰しに来たか、話しに来たのか、どっちかわからないぐらい、とりあえず突進。突っ込み方が人をかき分けてなんとしても行くんだみたいな強い執念を、見ていて感じた」別の映像には、ステージのすぐ近くに立っている下田容疑者に対して、ステージ上の人物がたたくようなそぶりを見せています。「来いよ、そのために来たんだろ!!」と、怒号も飛び交う一触即発の状況に。クラブにいた人「リッキーが来てから(関係者らが)ステージに(舐達麻を)守るような形で上がってたので、みんなそれを見てハラハラしていた」下田容疑者はセキュリティーによって、会場の後方に連れていかれたということですが、その後、再度入店した際に、セキュリティーの男性に集団で暴行を加えたとみられています。今年9月に起こした別の事件で起訴され、4日に沖縄から都内に身柄を移された下田容疑者。下田ムトアリツキー容疑者(36)「ヒップホップだからね。アルバム聴いてもらえれば。帰りを待っていていただければ、俺としては幸いです」警視庁は下田容疑者を含む「Z李」グループとラップグループ「舐達麻」の間で、トラブルがあったとみて詳しい経緯を調べています。「Z李」グループをめぐっては、都内のマンションの一室に不法に侵入したとして先月、田記容疑者ら5人が逮捕されました。警視庁は、複数人でアカウントを運営しているとみられる「Z李」グループが、事件ごとにメンバーを入れ替えていることから、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」にあたるとみて、全容の解明を進めています。運営者の1人とみられる田記容疑者が逮捕された後も、Z李のアカウントは投稿やリポストを続けていました。フォロワー数90万人を超える人気インフルエンサーが起こしたとみられる今回の事件。「Z李」に限らず、いわゆる“暴露系”アカウントでは「違法行為」の動画を配信するケースや、「裏事情の暴露」などとうたい「デマ」や「誹謗(ひぼう)中傷」が拡散され問題となるケースもあります。情報の受け手の私たちは、何に気をつければいいのでしょうか。ITジャーナリスト 井上トシユキ氏「フォロワーがいるから正しい情報を出しているという保証はない。フォロワーが多いから正義の味方かっていうわけでもない。今の世の中、フォロワーを買えてしまう」SNSには、見られれば見られるほど収益につながる仕組みがあるほか、人気アカウントそのものが売り買いされている実態もあるといいます。そうして生まれた金が、犯罪の原資になる恐れもあると井上氏は指摘します。ITジャーナリスト 井上トシユキ氏「裏情報を閲覧することによって、裏社会の人をもうけさせてしまう。自分が知らない情報、マスメディアに出ない情報、安易に興味をもつと、悪い人のもうけの片棒を担いでしまうことはあり得る」(12月5日放送『news zero』より)
ライブ中の渋谷のクラブに侵入し、男性に暴行を加えた疑いで有名ラッパーが逮捕されました。このラッパーと共謀していたのは、“Z李”という「X」でフォロワー数90万人を超えるアカウントを運営する男とみられますが、何があったのでしょうか。

カメラに気づき笑顔を見せる男は、有名ラッパー「リッキー・ダディ・ダーティ」こと下田ムトアリツキー容疑者(36)です。
記者「下田容疑者が羽田空港に移送されてきました。捜査員に連れられています」
上下スエット姿で、足には、げた。
下田ムトアリツキー容疑者(36)「なになに生放送? なんで? 俺のことそんなに好き?」
記者に対して、自ら話しかける場面も。下田容疑者は去年12月、都内のクラブに侵入し、セキュリティーの男性(20代)に、集団で暴行を加えた疑いがもたれています。
この下田容疑者とともにクラブに侵入したなどとして逮捕されたのが、田記正規容疑者(43)ら9人。田記容疑者は「X」でフォロワー数が90万人を超える有名アカウント「Z李」の運営者の1人とみられています。一体、何があったのか。
事件の舞台となったのは、東京・渋谷区にあるクラブ。事件当日、クラブ内で撮影された映像には、当時、このクラブで行われていた有名ラップグループ「舐達麻(なめだるま)」のライブの様子が映っていました。
クラブにいた男性によると、ライブの途中で突然、下田容疑者が乱入してきたということです。
クラブにいた人「ファンも多くて盛り上がっていたんですけど、3曲目の途中くらいで『リッキーだ』みたいな声がして、振り向いたら、たしかにリッキーっぽい人が」
映像には、空港での髪形とは違う、黒い短髪の下田容疑者が「舐達麻」が立つステージに向かおうとする様子が映っています。
クラブにいた人「乱闘が始まるのかなぐらいの勢い。ライブを潰しに来たか、話しに来たのか、どっちかわからないぐらい、とりあえず突進。突っ込み方が人をかき分けてなんとしても行くんだみたいな強い執念を、見ていて感じた」
別の映像には、ステージのすぐ近くに立っている下田容疑者に対して、ステージ上の人物がたたくようなそぶりを見せています。「来いよ、そのために来たんだろ!!」と、怒号も飛び交う一触即発の状況に。
クラブにいた人「リッキーが来てから(関係者らが)ステージに(舐達麻を)守るような形で上がってたので、みんなそれを見てハラハラしていた」
下田容疑者はセキュリティーによって、会場の後方に連れていかれたということですが、その後、再度入店した際に、セキュリティーの男性に集団で暴行を加えたとみられています。
今年9月に起こした別の事件で起訴され、4日に沖縄から都内に身柄を移された下田容疑者。
下田ムトアリツキー容疑者(36)「ヒップホップだからね。アルバム聴いてもらえれば。帰りを待っていていただければ、俺としては幸いです」
警視庁は下田容疑者を含む「Z李」グループとラップグループ「舐達麻」の間で、トラブルがあったとみて詳しい経緯を調べています。
「Z李」グループをめぐっては、都内のマンションの一室に不法に侵入したとして先月、田記容疑者ら5人が逮捕されました。
警視庁は、複数人でアカウントを運営しているとみられる「Z李」グループが、事件ごとにメンバーを入れ替えていることから、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」にあたるとみて、全容の解明を進めています。
運営者の1人とみられる田記容疑者が逮捕された後も、Z李のアカウントは投稿やリポストを続けていました。フォロワー数90万人を超える人気インフルエンサーが起こしたとみられる今回の事件。
「Z李」に限らず、いわゆる“暴露系”アカウントでは「違法行為」の動画を配信するケースや、「裏事情の暴露」などとうたい「デマ」や「誹謗(ひぼう)中傷」が拡散され問題となるケースもあります。
情報の受け手の私たちは、何に気をつければいいのでしょうか。
ITジャーナリスト 井上トシユキ氏「フォロワーがいるから正しい情報を出しているという保証はない。フォロワーが多いから正義の味方かっていうわけでもない。今の世の中、フォロワーを買えてしまう」
SNSには、見られれば見られるほど収益につながる仕組みがあるほか、人気アカウントそのものが売り買いされている実態もあるといいます。そうして生まれた金が、犯罪の原資になる恐れもあると井上氏は指摘します。
ITジャーナリスト 井上トシユキ氏「裏情報を閲覧することによって、裏社会の人をもうけさせてしまう。自分が知らない情報、マスメディアに出ない情報、安易に興味をもつと、悪い人のもうけの片棒を担いでしまうことはあり得る」

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