11月30日、秋篠宮さまは59歳の誕生日を迎えられた。誕生日を前に赤坂御用地で恒例の記者会見に臨まれ、国内外の問題について言及された。その中でハイライトとされたのが女性宮家に関する一問一答だった。
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少し長くなるが、その部分の質問内容をまずは紹介しておこう。
《衆参両院議長は9月、皇族数確保策に関する与野党協議で、女性皇族が結婚後も皇室に残る案についてはおおむね賛同を得られたとの見解を示しました。殿下は2009年の記者会見で、今後の皇室の在り方を議論する際には、「将来当事者になる皇太子ほかの意見を聞く過程が必要」との考えを述べられましたが、今回の過程で当事者のご意見を聴取する機会が必要とお考えでしょうか。佳子さまとは、ご家族の中で何か話し合われていますか。昨年の記者会見で、殿下は皇室の公的ご活動見直しの必要性に言及されましたが、改めて現在の活動量についての受け止めもお願いいたします》
これに対して秋篠宮さまはこう回答された。
《最初の方の質問ですけれども、基本的にこれは皇室のシステム、制度に関わることでありますので、これについて私が何かお話しするという事は控えることにいたします。ただ一方で該当する皇族は生身の人間なわけで、その人たちがそれによってどういう状況になるのか、そのことについて私は、少なくとも、そういう人たちを生活や仕事の面でサポートする宮内庁の然(しか)るべき人たちは、その人たちがどういう考えを持っているかということを理解して、もしくは知っておく必要があるのではないかと思っております。少し質問からそれてしまいましたけれども、今の考えをお伝えいたします。もう一つ何でしたか》
宮内庁の「然るべき人たち」が皇族の考えを「理解して、もしくは知っておく必要がある」という部分についての解釈はわかれるところだろう。一般論として語っているのならば問題はないが、「必要があるのに、理解しているとは思えない」という含意があるようにも読み取れる。
さらに佳子さまとこの件で何か話し合われているかについて問われた秋篠宮さまは《そのことについて話し合いをしているということはありません》と回答された。
「宮内庁幹部への言葉に対する反応はショッキングなものが多かったようです。字面を追えば当然と言えばそうなのですが、それを公に発言するかどうかはまた別の問題かなという指摘も多かったですね。“結構なプレッシャーになりそうだ”との捉えられ方をしているようでした。続く佳子さまとのやり取りについても波紋を呼ぶ部分がありました」
と、担当記者。
「話し合いをあえて控えていらっしゃるのか、そもそも話し合いできない状況なのか、憶測を呼んでいます」(同)
ご自分たちに関する大問題とはいえ、いや大問題であるがゆえに、一般国民のように簡単に家族会議を開いてあれこれ意見を応酬するわけにはいかないのは想像に難くない。そのぶん、宮内庁の責任は重いとも言える。
また、佳子さまとの関係性についてはこの数年、いろいろな観測がされてきたのも事実だ。2023年の1年間を通じて秋篠宮家をめぐる騒動となったのは改修された宮邸への引っ越し問題だった。佳子さまを除くご一家は新宮邸に引っ越し、佳子さまだけが改築中の仮住居で引き続き生活されることになったというものだ。
「ちょうど1年前の会見で秋篠宮さまは発信に関する不手際について述懐していましたね」(同)
「佳子さまとの関係についてはこれまで秋篠宮さまが直接やり取りできていないという状態だと言われてきました。佳子さまから眞子さんを通じ、それが紀子さまへという“伝言ゲーム”が展開されていたと聞きました。それを踏まえれば秋篠宮さまと佳子さまとの間で込み入った内容の会話がないのは事実かも知れません」(同)
秋篠宮さまは眞子さん・佳子さまの姉妹に対して「あなたたちはいずれ家を出ていくことになるわけだから」という前提でさまざまな話をしてきたとされている。
「皇室に残ることなどあり得ないと教育されてきた中で、真逆の内容を持ち出されても戸惑いしかないかもしれません。それを踏まえれば女性皇族が結婚後も皇室に残る案について話をするということはなかなかハードルが高いことかも知れません」(同)
システムや制度についての見解を述べることは「控える」という秋篠宮さまのスタンスは、従来と変わらない。皇族のご負担が軽減されるような議論や施策が望まれるのは言うまでもない。
デイリー新潮編集部