海に転落した男性の救命措置中、酸素チューブを食道に誤挿管か…搬送先の病院で死亡確認

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愛媛県今治市消防本部は30日、同市伯方町の海に転落して心肺停止状態だった男性を救急搬送した際、肺に酸素を送り込むチューブが気管でなく食道に入っていたと発表した。
誤って挿管した可能性があるという。男性は病院で死亡が確認された。
伯方署などによると、亡くなったのは広島県尾道市の会社役員の男性(84)。同日午前7時頃、通行人が海に浮いているのを見つけた。同本部によると、2人の救急救命士が現場で挿管の処置を実施。チューブを気管へ入れたと確認したという。その後、搬送先の病院の検査では、チューブが食道に入っていた。医師は、死亡と挿管の因果関係はないと同本部に説明したという。
搬送時の救命作業により、はずみで食道へ入り込んだ状況も考えられるという。同本部の山本秀明消防長は「亡くなられた方、家族に深くおわび申し上げる。救命現場であってはならないものであり、再発防止に努める」とコメントした。

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