「カネ貸して」のたかりグセ、コンビニ強盗の顔面タトゥー“蛇男”の異常な日常生活

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11月16日、警視庁成城署は東京都杉並区に住む無職の越前谷真将(えちぜんや・まさよし)容疑者(49)を強盗致傷の疑いで逮捕した。
【写真】舌は青く2枚に割れている、まさに“蛇”な容疑者
越前谷容疑者は、11月15日の昼間、世田谷区のコンビニから商品を盗んで逃走。追いかけて声をかけてきた30代の男性コンビニ店員の顔面に複数回の頭突き。全治2週間の左顔面打撲などの傷害を負わせた。
「盗んだのは、パン2個とコーヒー1本で、合計500円ほど。コンビニの店員に“ちょっと待って”と声をかけられ、最初は抵抗せずに穏やかに話していたのが、いきなり頭突きしたようです。パンとコーヒーを落として、その場から逃げたのですが、越前谷容疑者の容姿はあまりにも特徴的で、近所では知らない人がいないぐらい。すぐに逮捕となりました」(テレビ局関係者)
その“特徴”とは、越前谷容疑者が自身のSNSに写真をあげているように、後頭部から全身までビッチリと入った入れ墨。顔にもヘビが這ったようなタトゥーが彫られおり、舌は“スプリットタン”といって2枚に割れている。
警察の取り調べに対しては、黙秘しているという。
犯行現場となったコンビニを訪ねると、左目のまわりにハッキリとしたアザが残った30代と思われる男性店員がレジにいた。事件と被害について問いかけたところ、
「……いえ、この傷は壁にぶつけたもので……。事件が起きたのが、このコンビニかどうかもわからないです……」
と、痛々しい表情を浮かべて、歯切れの悪い返答をするだけだった。
そのコンビニから約500m、徒歩7分ほどのところに越前谷容疑者が住むマンションがある。およそ築40年、家賃は月3万9000円ほど。外国人住人が多く、そのうちの1人は、
「ちょっと前、あの部屋に警察官いっぱい来ていたよ」
と、事件直後のことを覚えていた。このマンションに住む住人のほとんどが、越前谷容疑者のことを知っていた。
「見た目は怖いですが“おぁよう”みたいな巻き舌の声で、気さくに挨拶はしてきました。駅前の交番で、警察と頻繁に話し込んでいるのも見ました」(容疑者と同じマンションの住人)
その駅前交番に聞くと、たしかに越前谷容疑者が来ていたことを認めたが、
「話の内容は、個人情報もあるし、お伝えするわけにはいきません」
とのことだった。
以前は別の近くのコンビニに灰皿が設置してあり、そこでタバコを吸う容疑者の姿もよく目撃されていた。
「夜中にやって来て、パンやドリンクとか、お酒を買っていきました。でも、ときどき“今日カネないから、次に来たときに払うから貸してよ”ということもあって。もちろん、コンビニでツケ払いはしていないので、私が個人的に貸して、次に来たときに“前回の貸したぶん、お釣りから引いておきますね”といって払ってもらっていました。すべて、ちゃんと返してもらっていますよ」(コンビニの店員)
越前谷容疑者はコンビニだけでなく、マンション住人や通りがかりの人にも金の無心をしていたようだ。20代の住人は、マンション1階にある共用のコインランドリーで容疑者と初めて会った。
「夜に、あの顔でいきなり“学生さん?”と声をかけられて腰を抜かしそうになりました。その後も会うたびに挨拶していたら、4か月ほど前に“300円貸して”と言われて。それぐらいだったらあげますよと言ったら“じゃあ500円ちょうだい”って。ちゃっかりしていましたね(笑)」
50代の近所住人は、越前谷容疑者は10年以上前から住んでいると明かした。
「民生委員のような人に彼のことをいろいろ聞かれたので、生活保護を受けていると思っていました。ここらでは、みんなに金をたかって、あの見た目だから、ついあげちゃう。でも、私はそういうのは嫌だから、あげなかった。今回に限らず、コンビニでは何度も万引きして、何度も逮捕されていますよ」
別の40代近所住人は、容疑者から脅されたことも。
「いつも挨拶してくるけど、気持ち悪いので顔をそむけていたら、ある日突然“ぶっ殺すぞぉ~!”と、凄んできて。でも、何するわけでもなく、そのまま通り過ぎていきました」
越前谷容疑者は脚が悪いようで、ひょこひょこと歩き、自宅から徒歩で20分以上離れた整形外科へリハビリに通っていた。
近所の牛丼チェーン店には毎日のように来ていたというが……。
「店の中に入るのではなく、駐車場にいて。そこで店に出入りするお客さんに声をかけて、お金をねだるんです。そうとう年配のおばあちゃんにまで声をかけていましたよ」(店員、以下同)
越前谷容疑者が店に入って来るのは、生活保護の給付金が出た直後だけだった。
「食べ終わった後に“金ないから次回にして”というのが何度かあって、一度は“出禁”にしたこともありました」
基本は1人でやって来たが、たまに同伴者がいたことも。
「だいぶ前、同居しているという中年ぐらいの女性と一緒に来たことがありました。数か月前には、全身に入れ墨が入った20代の外国人女性と来たことも。でも、女性たちとは長続きせず、すぐに別れたようです。“彼女、店に来てない?”と、未練がましく聞いてくることもありました」
コンビニ近くの道端で倒れている姿も目撃されていたというが、
「食事の後は毎回、錠剤を飲んでいました。“コレ、よく眠れるから、1つどう?”なんてすすめられましたが断りましたよ。身体なのか精神面なのかわかりませんが、何らかの障害があったようですね」
どこまでも得体が知れない越前谷容疑者。今後の人生は、どのような絵柄を描いているのか。

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