千葉・浦安市にあるディズニーリゾート内で5日（火）、猿が目撃された。この猿は関東各地で出没している個体と同一とみられる。専門家は「繁殖期で群れからはぐれた可能性がある」と指摘し、しばらく周辺に滞在する可能性があるという。
この秋、猿の目撃が相次いだが、5日に東京ディズニーリゾートの敷地の中でも目撃された。果たしてディズニーに猿はいるのか、イット！はその行方を取材した。
2024年は、これまでにも関東の都市部で猿が相次いで出没していた。10月、東京や神奈川で目撃が相次いだのは、左手がない猿だ。神奈川・横須賀市では人が追いかけ回される事態になった。
そんな中、4日（月）午前6時頃、千葉・浦安市の住宅街にも出現。その後も4日午前7時50分頃に目撃情報が寄せられ、翌5日午後0時14分には、とうとうディズニーリゾートの敷地の中で目撃されたのだ。
運営するオリエンタルランドによると、猿は、ディズニーシーの従業員しか入れないバックステージに現れたという。その後、猿は敷地を出て北上したとみられ、5日午後11時20分、7日（木）午前8時頃にもそれぞれ目撃情報が寄せられた。
浦安市によると体長は約50cmで、これまで市内に現れたのと同じサルではないかということだ。
そして7日、ディズニーリゾート付近で、再び猿が目撃された。取材班はさっそく現場へ急行した。
しかし、猿はいなかったため、取材班は周辺の人に聞いてみた。
ディズニーファンは「いや見てない…見てないです」と話し、「（東京ディズニーシーの）チャンドゥのバナナを狙いに来たのかな？」と答えていた。ディズニーファンの子どもは「（猿が）バナナがあると思って来た」と答えた。
目撃情報を頼りに周辺を探すが、見つけることはできなかった。
アジア動物医療研究センター センター長・パンク町田氏によると、「この時期は繁殖期で、順位争いに負けたサルが群れからはぐれている」という。「緑を求めてディズニーに？」と質問すると、「それは考えられる。旅の途中に落ち着く場所を探した結果、そこ（ディズニーリゾート）だったということは十分に考えられます」と推測。さらに、「しばらく周辺に滞在する可能性がありますね」と指摘している。（「イット！」11月7日放送より）