【新事実】チャイニーズドラゴン池袋乱闘 原因は“仲間はずれ”か 都内・埼玉に6グループ 新興勢力「中華龍」とは

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先月16日に東京・池袋の高層ビル「サンシャイン60」で起きた、準暴力団「チャイニーズドラゴン」をめぐる乱闘事件から、6日で3週間。その後の捜査で、“出所祝い“に呼ばれなかったグループが腹を立てて宴会場に乱入したことが原因となったことが明らかになった。
先月16日の午後6時半ごろに、東京・池袋の「サンシャイン60」の58階にあるフランス料理のレストランで起きた、準暴力団チャイニーズドラゴンのメンバーらによる乱闘。
この乱闘事件は、準暴力団「チャイニーズドラゴン」のメンバーらが、仲間の男の“出所祝い“をしていた最中に起きたことはこれまでにわかっている。この男は、チャイニーズドラゴンの“幹部“で、10年以上の服役を経て今年8月に出所したばかりだった。”出所祝い”には100人規模で行われていたという。
宴会は午後6時ごろから始まっていたが、その直後に宴会をしていたグループとは別のグループの男らおよそ20人が、レストランに乱入。凶器こそ持っていなかったものの、その後、口論となり、10人前後の殴り合いに発展したとみられている。
レストランの従業員からの通報を受け、警察官が現場に駆けつけた際には、現場に残っていたのは2人のみ。割れたグラスが散乱し、テーブルはひっくり返った状態で、レストランから1階に繋がるエレベーターには、血のついた布や割れたビール瓶も落ちていたという。
この乱闘により、少なくとも20代の男性1人が頭を切るケガをした。豊島区内の病院に自ら治療に向かったが、その後の行方は分からなくなっている。
捜査関係者によると、チャニーズドラゴンは、都内では、上野や赤羽・葛西・王子・府中の5つグループに分かれていることがわかっていて、他には埼玉のグループも存在するという。
その後の捜査で、宴会場に乱入したおよそ20人が、チャイニーズドラゴンの中でも、上野や埼玉のグループのメンバーらであることが明らかになった。埼玉グループの中では、20代~30代の若いメンバーらで構成される「中華龍」というグル-プの一部が、宴会場に乱入したとみられている。
その後、なぜ乱闘に発展したのか。捜査関係者は、“幹部”の男の出所祝いに呼ばれなかったことが原因とみている。
現場となったレストランの入り口付近に設置されている防犯カメラには、黒いマスクをつけた男らおよそ20人が、現場のレストランに向かって歩いて行く姿が捉えられていた。
宴会が始まってから間もなくして、上野や埼玉のグループのメンバーらが宴会場に乱入し、“出所祝い”に呼ばれなかった腹いせからか、その後、口論となり乱闘に発展したとされている。要は「仲間はずれ」をキッカケとしたケンカという訳だ。
中国残留日本人の2世・3世が中心となって構成されたチャイニーズドラゴンは、暴力団対策法の“網”にかからず、警察当局も実態把握に手を焼いてきた。警視庁暴力団対策課は、今回乱入した上野や埼玉などのグループのおよそ20人についても、防犯カメラの解析や関係者からの情報をもとに、慎重に特定を進めている。
またレストランの備品を壊した器物損壊容疑や、ケガをした男性に対する傷害容疑の立件も視野に、引き続き捜査を進めている。

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