「買ったはいいけど…」を避けられるかも?プロテインの“お試し”自販機が好評…ドン・キホーテに設置の狙いを聞いた

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タンパク質を手軽に摂取できる「プロテイン」。フィットネスブームもあって多くの商品が出ているが、飲んでみないと風味が分からないのが悩ましいところだ。この悩みを解決しそうな試みが、SNSのXで話題となっている。
「メーカーさん、よく実現したな…この交渉の裏側を知りたい」
まつさん(@matsu_bizdev)が投稿したのは「ドン・キホーテ」の店内にある、プロテイン売り場の写真。そこにはなんと、プロテインサーバーの自販機があるではないか。
この“プロテイン自販機”では、英国発のブランド「マイプロテイン」のプロテインやEAA(アミノ酸)が飲める状態で購入できるのだ。販売価格は紙コップ1杯で100円となっている。まつさんの投稿には「続けるために、味はすごく重要ですからね」「これは嬉しい!近くに欲しい」といった反応が寄せられ、5万5000以上のいいねも集めた(9月24日時点)。
筆者も自販機で購入してみた。プロテインは「ココア味」と「抹茶味」から選ぶことができ、今回は「ココア味」をチョイス。すると、ボタンを押して30秒ほどで紙コップに注がれたプロテインが完成。味わいつつ、飲みやすさや口当たりを確かめることができた。
自販機の横には、飲み終えた紙コップ用のごみ箱もあるので、後片付けの心配もいらない。ただし、支払い方法は電子決済のみなので、そこは注意が必要かもしれない。
ユニークな試みではあるが、自販機でプロテインを提供するようになったのはなぜだろうか。ドン・キホーテの運営会社の担当者に、設置の狙いや反響を聞いた。
――プロテイン自販機の設置はいつ始まった?2024年4月からです。現在は「MEGAドン・キホーテ狩場インター店」(横浜市)と「ドン・キホーテ溝ノ口駅前店」(川崎市)の2店舗に設置しています。狩場インター店は駐車場へ向かうコンコースに、溝ノ口駅前店は売り場内に設置しております。店舗はプロテインの売り上げや客数、現実的に置けるかどうかなどを、総合的に判断した上で選びました。
――お試しサイズの商品なのはなぜ?プロテインは1袋の容量が大きく、価格も3000~4000円するものが多いです。勇気を出して買ったはいいが飲んだら味が合わなかった、飽きてしまったということも考えられます。こうした“ダメージ”が気になって購入に踏み切れない、お客様の後押しになればと導入しました。――マイプロテインの商品を選んだのはなぜ?マイプロテイン様とはもともと、ドン・キホーテの専売品などで関わりがありました。自販機での販売を通してブランドの認知向上、売り上げにつながるとお互いのメリットになると考え、設置に至りました。
――プロテイン自販機を導入した効果は?詳細はお伝えできませんが、自販機を設置したお店は売り上げが良い傾向にあります。また、駐車場のコンコースに設置した自販機も実績が出ていますので、プロテインの購入を検討するお客様だけではなく、購入予定のない方にもご利用いただけていると思っております。
――プロテイン自販機に期待していることは?自販機があると店舗側はプロテインの販売や認知が見込める。お客様側は安心して購入できるのではないかと思います。プロテインを知っていただくこと、飲み始める方が増えることで、市場の活性化に期待しております。自販機の設置店舗も拡大できればと考えております。
プロテインはメーカーやフレーバーによって、風味や飲みやすさが違ってきたりもするので、試飲できるのはありがたい。こうした自販機は広がっていくかもしれない。

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