【独自】「逃げる自信ありますよ」広域強盗関与の詐欺グループの“裏ボス”を強制送還 去年2月フィリピンでカメラ語った“本音”

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世間を騒がせた広域強盗事件。5日、その詐欺グループの“かけ子”の男がフィリピンから強制送還され、逮捕されました。
「めざまし8」は、2023年2月にフィリピンの収容所内で、男に独自インタビューをしていました。
強制送還された 西尾嘉之容疑者(当時59):59(歳)ですよ。これで実刑くらったらいくつになります?逃げる自信ありますよ。
特殊詐欺に関わったキャッシュカードの窃盗の疑いで逮捕された、西尾嘉之容疑者(60)。
全国各地で相次いだ広域強盗事件を仕切っていた “ルフィ”や“キム”などと名乗る、4人の幹部を中心とした、闇バイトを使う特殊詐欺グループ。その集団の中で、「かけ子」をしていたと語っていたのが、西尾容疑者でした。
強制送還された 西尾嘉之容疑者(当時59):“もしもし”ですね。かけ子ですね。日本の特殊犯罪詐欺の手助けをやっていました。きっかけは、企業が傾いて借金500万円。そのお金を払うために、泣く泣くこの世界に入って。手っ取り早く500万円ためなということで、2週間で500万稼ぎました。
――2週間で500万円の借金を返し終わって?その後はもう惰性です。とりあえず第一の目標、迷惑かけて、僕を信じてついて来てくれた子にお金を払ってあげなあかんから。あとは惰性でやってもうたと言うしかない。
自身が経営していた建設会社で負債を抱え、返済に困窮。SNSで闇バイトの存在を知り、わずか2週間で500万円を稼ぐと、その後、フィリピンに渡り、電話役の「かけ子」として詐欺グループに関わっていたとみられます。
強制送還された 西尾嘉之容疑者(当時59):お金運んでくれ、持って行ってくれ、荷物が届いたら、それを受け取ってきて。一番危ないよね、何あるかわからない。だから、(組織から)家賃は出しますよ、生活費出しますよ、お小遣いあげますよ。家賃も電気代も、全部すべて全部持ってくれる。
幹部らからは「裏ボス」と慕われ、取材当時は “運び屋”をしていたという西尾容疑者。そして、その口から赤裸々に語られたのは“金銭事情”です。
強制送還された 西尾嘉之容疑者(当時59):月いくらもらっているか?300万~500万ざらなんです。一週間ですよ、お給料。多いやつで1000万以上。23とか25の人間がこっち来て人生狂ってるんです。なんでか知ってます?そういう違法なお金もらって、22、23の子がですよ、ポルシェのカイエン乗ってる。
さらに、こんな告白も…。
強制送還された 西尾嘉之容疑者(当時59):(幹部らが)脱獄計画立てたんですよ。どこどこに何見える、ここにブルーの扉が見えますとか、カメラがあるか、ないか。そういう細かい指示があって、その辺に車止められないのか?とか、具体的なとこみてくれって。
“ルフィ”と名乗る幹部たちが、収容所からの脱獄計画を立てていたというのです。
しかし、幹部らはその後、日本に強制送還され、逮捕・起訴。西尾容疑者も強制送還され、逮捕となりました。
当時、自身の身の振り方について、こう語っていました。
――強制送還される可能性も?強制送還された 西尾嘉之容疑者(当時59):ここにいるのがいいか、収容所いくのがいいかどっちか、選べみたいな。いったんフィリピンは出ようと思っています、日本に帰る前に。韓国に行くか、台湾に行くか、ベトナムに行くか。そこでちょっとほとぼりさめたら、日本の様子見て、日本に帰るのもありかなと思って。こりごりやで、こんなめんどくさい。(「めざまし8」9月5日放送より)

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