【正体は?】「ガス栓を閉め忘れたのかと」横須賀でまた異臭騒ぎ 2020年から何度も発生…SNSでは「大地震の前兆?」の声も

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「ガスのようなオイルのような臭いがする」神奈川県横須賀市で5日、また、異臭を訴える通報が相次いで寄せられた。横須賀市や隣接する三浦市や横浜市では、2020年頃からたびたび異臭騒ぎが発生し、何度も消防車が出動する騒ぎとなっている。横浜市の事例では臭いのした空気の採取に成功し分析の結果、ガソリンに含まれる成分が検出されたが、今回の発生原因はまだ分かっていない。
横須賀市内で5日午前7時過ぎ、異臭を訴える通報が相次いだ。
番組が「ガスのような臭いがする」と通報があった横須賀市内を取材した際には異臭は感じられなかったが、異臭を感じたという人は「朝7時過ぎくらいですかね。(朝)6時半過ぎに窓を開けて7時くらいにすごくガスの臭いがして窓を閉めた。家でガス栓を閉め忘れたのかと思って慌てたくらいの臭いだった」と証言する。
消防が駆けつけた時には、既に臭いは消えていたため原因などは分かっていない。
横須賀市や隣接する三浦市や横浜市では、2020年頃からたびたび異臭騒ぎが発生し、何度も消防車が出動する騒ぎとなっている。
2020年に取材した際、臭いを感じたという人は「普通のガスの臭いじゃない」「お魚が腐ったみたいな臭い」「ゴム臭いねって。何か燃えているんじゃないのって」と話していた。
横須賀市が地元で、当時環境大臣だった自民党の小泉進次氏も異臭騒ぎに関心を示していて、2020年10月には「一体これは何なんだろうかという思いをもって関心をもって見ていますが、残念ながらいまだにどこから発生している臭いなのか、そしてそのそもそもの物質というのは何なのか、これが全く分からないという状況」だと述べていた。
そうした中、この年、横浜市や横須賀市などで異臭がする「空気の採取」に成功。
その成分を分析したところ、「ガソリンなどに含まれるイソペンタン、ペンタン、ブタンが7倍から14倍の濃度で検出されました」と2020年10月、神奈川県の会見で公表された。
ガソリンなどの燃料の蒸発ガスなどに含まれるイソペンタンやペンタン、ブタンが通常の大気中よりも高い濃度で検出したというが、発生源の特定はできなかった。
神奈川県によると、異臭の通報があったのは2020年度に19日。
その後は減少を続け、2021年度は4日、2022度は1日、そして2023年度の通報はなかった。
ところが2024年7月、横須賀市で約2年ぶりとなる異臭騒ぎが発生した。当時。臭いを感じたという人は、「家でよくガスが漏れるような、そういうガス臭さ」「ちょうどアスファルトの臭いによく似ている。道路工事をしているのかなと思ったくらい」「授業中にガスの臭いがして教室がパニックになりました」と振り返る。
この日、同様の通報が相次いだが、異臭発生の約3時間後に起きたのが千葉県東方沖を震源とする、最大震度4の地震。
当時住民からは、「異臭があった後に、ちょうどお昼くらい、(午後)12時過ぎくらいに地震がありまして、ちょっと関連性が怖いかなと」といった不安な声が聞かれた。
ネット上では、過去の異臭騒ぎの際にも「地震の前触れでは?」「大地震の前兆では?」といった憶測が広がった。
しかし神奈川県は「温泉地学研究所」の見解として「イソペンタン等の物質が、地殻変動に伴い発生するという知見は確認できておりません。また、地震の前兆として、異臭が発生するという科学的な根拠はありません」と関連を否定している。
そして5日、再び異臭騒ぎが起きた。原因は何なのか?住民の不安を取り除くためにも、1日も早い解明が待たれる。(「イット!」 9月5日放送より)

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