投資被害で娘自殺、遺族が提訴=勧誘主導役らに賠償請求―東京地裁

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海外に拠点を置き、高配当をうたって暗号資産での出資を募った「ジュビリーグループ」を巡り、投資被害を苦にして自殺した女性の母親が2日、国内で勧誘を主導した男性(54)や知人ら計3人に1265万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
提訴したのは、2020年10月に亡くなった大阪府豊中市の川上穂野香さん=当時(22)=の母、佐永子さん(55)。
訴状によると、穂野香さんは同年8~9月、元同級生の男性ら2人から「月利6%」などと勧誘され、150万円を借り入れて出資させられた。しかし、配当はなく、元同級生に返金を求めても「投資先がやっていることで僕らは関わりない」と言われ、翌日、母親宛てに「投資詐欺でたくさん心配を掛けてごめんなさい」との遺書を残し命を絶った。
原告側は不法行為と自殺との因果関係は明らかだとして、出資金返還と慰謝料の支払いを求めた。

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