【吉田 みく】セレブ妻が絶句…小学受験に失敗した息子に《中学受験》をさせたら、さらなる「地獄」が待っていた

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韓国で23.8%の最高視聴率をたたき出し、社会現象を巻き起こしたドラマ『SKYキャッスル』。
優雅で華やかな日常をおくる高級住宅街を舞台に、上位0.1%の富裕層たちがわが子の受験を中心に「妻」「夫」「子ども」「友人」「義母」を巻き込み、それぞれの領域でマウントを繰り広げるドラマだ。
そんな大ヒットドラマの日本リメイク版が現在放送中だ。これまでも『スウィート・ホーム』『マザー・ゲーム』『名前をなくした女神』…などなど、子どもの受験を題材としたドラマは日本でも数多く放送されてきた。
なかには強烈な内容のものでもドラマゆえにエンタメとして消費されてきたが、チサトさん(仮名、38歳)は、それをフィクションとは捉えられないひとりかもしれない。
都内在住の会社員で、夫とふたりの子どもと暮らすチサトさんは、息子がエリートコースを歩めるよう、時間もお金も全力で捧げて小学受験に挑戦したが惨敗。最終的に息子は“誰でも入れる”私立の学校に進学した。
ママ友からのマウントに負け犬のレッテルを貼られたとリベンジに燃えるチサトさんは、入学早々に御三家合格を狙い塾通を決める。
「月謝は2万円ほどで決して高いわけではありませんが、学年が上がるごとに金額も上がります。塾の掛け持ちが入ってくると、小学受験同様に多額のお金が掛かってきそうです」
チサトさんの息子の通う小学校は情緒を育てることを大切にしており、勉強をたくさんする雰囲気ではないという。
当時は公立小学校に進むことが頭になかったが、のんびりとした雰囲気の中で生活をするくらいなら学費のかからない公立小学校を選ぶべきだったと思うことも増えたと話す。
小学受験失敗をきっかけに、チサトさんの人生計画は大きく狂っていく。その中でも不満を漏らしていたのが住宅事情だった。
「本当は息子の進学を機に、学校に通いやすいエリアにマイホームを購入するつもりでしたが、志望校ではないので保留にしました。中受の結果が出るまでは賃貸生活を続ける予定です。
今のマンションは駅から近く便利なところなのですが、日当たりは悪いし部屋は狭くて……。あまりの日当たりの悪さに学校で育てた植物が育たないんです。
家賃は高いし良いことありません。夫が熱心に小学校受験に向き合っていればこんなことにはならなかったと思えば思うほど腹が立ちます」
最近は夫婦喧嘩も増えており、気に入らないことがあると一方的に夫のことを責め立て、仲直りの品として洋服やアクセサリーを買わせることがストレス発散になっているという。
世帯年収1500万円、身なりもきちんとしているチサトさんだが、最近は金銭事情が心配になることも増えてきたと話す。
「子どものやりたいことや学習には糸目を付けずにお金を出してきました。年中の娘の習い事の月謝も合わせると月10万円掛かっています。私立小学校の学費は年間100万円です。
払えない金額ではないですが、年々額が上がっていくと思うと正直怖いのが本音。ざっくりとした計算ですが、小学受験の月謝、私立の学費、塾代、小学校卒業までに1000万円近くになってしまうんじゃないでしょうか。
娘の小学受験も考え始めなければいけない時期なのに何もできていないのも、お金のことが心配だからかもしれません。もちろん、息子の時のトラウマもあります。
もし娘だけ有名小学校に合格してしまったら息子は激しく落ち込むんじゃないかと考えると、受験に前向きになれなくなってしまうんです。
小学受験のお教室の月謝も安くないので中途半端な気持ちでは通わせられません。女の子なので公立小学校でも良いかな……と思っているところもあります」
チサトさんの夫はコンサルティング会社に勤務しており、年収は1000万円を超えている。しかし業種柄、安定した給料体形ではないので、いつか減額されるのではないかと怯えているようだった。
塾に通い始めたチサトさんの息子だが、話によると雲行きが怪しいようだ。
「1年生だし焦ってもいいことがないのは分かっているのですが、息子は勉強が出来ない子なんじゃないかと思う事が増えました。刺激になればと思い受けさせた算数オリンピックでは0点、難しいとは聞いていましたが、0点じゃ御三家を狙うのは無理な気がしてしまいます。
私が学歴至上主義なのは認めています。偏差値50の大学卒の私が息子を御三家に入れたいと思うのはおかしな話かもしれませんが、夫は早稲田大学卒なので遺伝子的には高望みではないと思っているのもあります。学歴が将来の役に立つはず、特に男の子はそうじゃないでしょうか」
塾に通う上級生の中には、自ら進んで本を読む子、勉強一筋な様子が顔つきから伝わってくる子がいるとのこと。チサトさんも息子にこのようになってほしいと思う気持ちがあるものの、最近はプログラムゲームにハマっており、自主学習をする気配がないとのこと。
学校のことも話してくれないので様子が全く分からないそうだ。チサトさんは終始不安そうな顔で話してくれた。
高学歴な人生も大切だが、まずはその人らしく生きることが重要ではないだろうか。自分本位な考え方を押し付けて相手をコントロールしようとするのは良くないことである。学歴の前にその人の魅力に気付ける人になってほしい。

つづく<40代「セレブ妻」が絶句…息子を「インターナショナルスクール」に入れたら「地獄」が待っていた>では、嫌がる息子を自分のプライドでインターに通させた女性の末路をお伝えしています。
40代「セレブ妻」が絶句…息子を「インターナショナルスクール」に入れたら「地獄」が待っていた

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