「さすがにひどくない?」ひろゆき、トランスジェンダー“デマ”を拡散。「嘘だらけのツイートなのすごいな」

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実業家のひろゆき(西村博之)さんは8月1日、自身のX(旧Twitter)を更新。トランスジェンダーに関するデマを拡散しました。

【実際の投稿:ひろゆき、デマを拡散】正しくない情報を広めるひろゆきさんは「元男性が、女子オリンピックボクシングに参加。元男性の余裕勝ち。金玉取った男性は、金玉取った男性です。女性ではないです。トランスジェンダーは、トランスジェンダーであって、女性ではない。女性の大会に元男性を参加させるのは、女性の機会を奪う」とつづり、1本の動画が載っている「オリンピックが終わった瞬間」と英語で書かれたポストを引用しています。

すでに動画は著作権の問題で削除されていますが、パリ五輪の女子ボクシングの試合の動画でした。トランスジェンダーではない選手の試合だったにもかかわらず、「元男性」「トランスジェンダー」などと書き、正確でない情報を広めています。

コミュニティノートが付くひろゆきさんのポストにはコミュニティノートが付く事態に。「元のポストのノートにもある通り、Imane Khelif選手は、トランスジェンダーではなく、性分化疾患(DSD)により女性の身体的特徴を持ちながらも性染色体がXYである、生まれながらの女性です」「Imane選手が該当すると思われるアンドロゲン不応症について、知識の共有が必要です」「XY染色体を持つDSDの人が身体的優位性をもつことは他のスポーツでも認識されており、トランスジェンダーとは別で議論が必要ですが、誤った情報をもとに彼女を非難するポストには問題があります」と、コミュニティノートは正しい情報のURLも添えて訂正しました。

コメント欄では、ひろゆきさんの誤った情報を信じ込んだ人からトランスジェンダーに対する誹謗(ひぼう)中傷が寄せられる事態に。しかし中には「ケリフ選手がトランスジェンダーであるという情報は誤解です」「この方、トランスジェンダーではないようです 根本的な問題が違います」「嘘だらけのツイートなのすごいな」「ねぇ、さすがにひどくない?」「嘘を嘘と見抜けないまま引用リツイートをする」と、正しい情報を得ている人からの声も上がっています。

デマの訂正なしひろゆきさんは本記事執筆時点のおよそ11時間前に当該ポストを投稿しましたが、現在でも「訂正」や「削除」はされていません。拡散力のある著名人がヘイトを加速させるデマを広めるのは許し難いことでしょう。今後何かしらの対応があるのか、注視したいですね。
(文:杉野森 樹莉亜)

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