東京都知事選(7月7日投開票)で2位となる約165万票を獲得し、今後の動向が注目されている石丸伸二前安芸高田市長(41)が、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(75)と、都知事選後に“極秘会談”していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。
【画像】「約5兆9200億円」「フォーブス日本長者番付1位」巨額資産をもつユニクロ柳井会長や、柳井氏と石丸氏を“仲介”した人物など、この記事の写真をすべて見る(全8枚)
会談に同席した第二電電(現KDDI)共同創業者の千本倖生氏(81)らが事実関係を認めた。
京大経済学部卒で元バンカーの石丸伸二氏 時事通信社
石丸氏と財界人を巡っては、ドトールコーヒー創業者・鳥羽博道氏(86)が後援会長に就任。個人献金の上限である150万円を石丸氏側に献金したことなどを明かしている。また、第二電電共同創業者の千本氏も支援を表明し、都知事選中は選挙カーで応援マイクを握っていた。
「そんな石丸氏に、関心を示していたのが、ユニクロの柳井氏です」(ユニクロ関係者)
ただ、柳井氏はこれまで「支持する政党も政治家もない」と述べており、政治的な動きとは距離を置いてきた。
「それでも、石丸氏に新しい存在として期待するところもあったのでしょう。千本氏の仲介で、面談の場を設けることになりました」(同前)
複数の証言によれば、7月22日午後、都内の商業ビルで石丸氏は柳井氏と水面下で小一時間ほど会談。柳井氏は日本経済の今後などについて質問し、石丸氏がこれに応じていたという。同席した千本氏に確認を求めると、会談の事実を認めた。
ファーストリテイリングに会談について尋ねると、以下のように回答した。
「何もお答えすることはありません」
一方、石丸氏は電話での取材に対し、次のように語った。
――ユニクロの柳井さんと会った?
「相手方のある話は、僕はしません。相手の都合があると思うので」
石丸氏は「今は考えていない」と留保しつつも、「新党も選択肢」としている。巨額の資産を保有する柳井氏とのやり取りは、新党結成への布石となるのか。だが、会談の結末には意外な出来事が――。
7月31日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月1日(木)発売の「週刊文春」では、“極秘会談”の場で起きた「写真拒否事件」、柳井氏の資産額や政治との向き合い方、「投げ銭」や柳井氏との会談に関する石丸氏との一問一答などについても詳しく報じている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月8日号)