「反五輪でボイコット」東大准教授、番組で明言 イスラエル出場の「ダブルスタンダード」指摘

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経済思想・社会思想を専門とし、マルクス研究で知られる東京大学准教授の斎藤幸平氏が2024年7月29日、「news23」(TBS系)に出演。現在開催されているパリ五輪について「反五輪」の立場であることを明かした。
番組中、メインキャスターの小川彩佳さんからパリ五輪を見ているか問われると、斎藤氏は「いや、全然見ていないですね。私は反五輪でボイコットしているんですけど」と説明した。理由はさまざまだとしつつ、「いきすぎた商業主義が好きじゃないとかもあるんですけど、やっぱり今回一番、私が理由にしているのはスポーツウォッシュに加担したくないということで」とコメントした。
理由については「それはどういうことかというと、やっぱりイスラエルの問題ですね。ロシアは戦争を理由に出ることができない。ところが、国際司法裁判所がイスラエルのやっていることというのはジェノサイドであり、占領政策自体も国際法違反であると勧告している。にもかかわらず、国際社会であるとか、オリンピック協会というのが、イスラエルとしての参加は認めているというダブルスタンダードがある」と指摘した。
そのうえで「これでみんなが盛り上がって『平和の祭典良かったね』というふうにみんながもし仮になってしまったら、もしかしたらパレスチナの人たち、ガザの人たちが忘れられてしまって、このジェノサイドを覚えている人たちがいないということに私は少しでも抵抗したいなと思って、見ないようにはしている」と続けた。

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