中国人「日本人、遅れすぎでヤバい」…いまさら「渋沢栄一の新一万円札」に喜ぶ「まだ20世紀の国」の哀しさ

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今月3日、日本は20年ぶりの「新札フィーバー」に沸いた。全国の銀行には、いち早く新札を手にしようとする人が殺到。「ミスター円安」と陰口を叩かれている植田和男日銀総裁も、40万枚分の「出来立てホヤホヤ新札」の束を前にニンマリだ。
国立印刷局のポスターは、自慢げに記す。
〈表裏にある数字を大きくすることにより、額面金額を分かりやすくしました。券種別に異なる形状、異なる位置にすかしを配置し、券種の違いを分かりやすくしました。券種別にざらざらしたマークを異なる位置に配置し、券種の違いを分かりやすくしました……〉
テレビでも「これぞ世界初の新技術!」と誇らしげに解説していた。
だがこの朗報、隣国の中国では、受け止め方がまるで違った。
〈はっ、日本では今時、紙の新札?デジタル通貨をバージョンアップさせるのではないの?〉
〈日本に旅行する時は、まず財布を買えというのは、本当だったんだ〉
とっくの昔に完全キャッシュレス社会を迎えている中国では、日本を「フシギな国」と見ているのだ。そう言えば以前、日本旅行用のパンフレットに「20世紀を懐かしむ旅」と書かれていたのも目にしたことがある。
もしかしたら渋沢栄一翁は、草葉の陰から嘆いているかもしれない。
「オレの顔なんか刷ってる場合か!早くデジタル円を普及させないと、日本は『デジタル人民元経済圏』になっちまうぞ」
「週刊現代」2024年7月20・27日合併号より
日本のクスリ、実はほぼ「中国製」だった…! 患者が知らない「ヤバすぎる実態」

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