１６日午後３時頃、愛知県高浜市役所で「液体をまき、刃物を振り回す男がいる」と市職員から１１０番があった。
県警などによると、男は灯油とみられる液体をかぶって火を付けた。３０～４０歳代の市職員の男女３人が、男から刃物を取り上げる際に切り傷などの軽傷を負った。
県警は同日、住所と職業不詳、６０歳代の男を建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。
捜査関係者によると、男は「職員を出せ」と叫びながら市庁舎１階窓口を訪れ、なたのような刃物で液体入りのペットボトルに穴を開け、職員に振りかけた。その後、自ら液体をかぶって火を付けたが、市職員が消火器で火を消した。男は刃物で自分の腹を刺し、病院に搬送された際は意識不明だった。
男は約２年前から窓口で税金の滞納について相談しており、「死んでやる」などと言っていたという。