2000以上の家電を自腹で検証した勝間和代さんの新著『仕事と人生を変える 勝間家電』(ダイヤモンド社)がヒット中。忙しい現代女性が「自分の時間を取り戻す」ために導入すべき家電を聞いた。
【画像】2000以上の家電を自腹で検証した勝間和代さん
『仕事と人生を変える 勝間家電』(勝間和代著/ダイヤモンド社)
『週刊文春WOMAN2026春号』より一部を抜粋し、紹介する。
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――最新刊『仕事と人生を変える 勝間家電』では勝間さんが自腹で試してたどりついた、時短や効率化に役立つ家電の数々を紹介されています。便利な家電に興味はありつつも「手でやれば済むことにお金をかけるのはもったいない」と考えてしまいがちですが、この“コスパ”はどう判断すべきなのでしょうか。
勝間 私はよく洗濯にたとえるんです。今どき、たらいと洗濯板で洗濯をしている人はいませんよね。洗濯機は安くて7万円から高ければ30万円ぐらいしますが、誰も購入を躊躇しない。ほかの家電も実は同じなんです。手洗いよりも洗濯機のほうが速くてきれいなのと同様に、調理家電や食洗機を使ったほうがはるかに速く上手に仕上がります。
しかもそういった家電は、一度買えば時給30円で動いてくれるんですよ。1時間1000W使って30円ですからね。自分がやっていることがそれよりも高いと思うなら、なるべく家電にやらせたほうがいいです。
――電気代は気になるポイントです。1時間使っても30円で収まるのですか?
勝間 そうなんです。電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)」で算出されます。エアコンや冷蔵庫と違って、食洗機や調理家電は24時間365日動いているわけではないですよね。シャープのヘルシオのようなオーブン系は最大出力が1400W程度と大きいですが、それでも1時間で40円程度。微々たる額じゃないですか。
本当に電気代を気にするなら、エアコンや冷蔵庫を省エネ型に替えたほうが効果は高いです。特に冷蔵庫なんて24時間動いていますから、1時間あたりの消費電力が100W違えば電気代はまったく変わってきます。現行モデルなら200W程度まで押さえられていますが、古い機種だと平気で400~500Wも消費しているんですよ。
――電気代は心配しなくていいとしても、家電自体がかなり高額ですよね。
勝間 最新機種はたしかに高いですが、型落ちや中古ならそこまで高くありません。最新機種を買った人が古いものを手放すので、メルカリなどにもたくさん出品されています。そういうものを買えば安く済みます。
――それでもやはり大きな買い物ではあるので、自分の一存では決められない……という人もいると思います。家族をうまく説得する方法はあるでしょうか。
勝間 そこは押し切りましょう(笑)。説得材料として、たとえばシャープのホットクックがあれば普段料理をしない男性やお子さんでもごはんが作れるという点は挙げられると思います。お父さんと子どもだけで留守番するようなときでも、自分たちで簡単に調理ができるんですよ。家電を活用するメリットのひとつは、家事の属人性が減ること。「この人しかできない」が「誰でもできる」になると、全員が楽になります。
――ここからは、家族構成に合わせておすすめの家電をうかがいたいと思います。お子さんがいる共働きの家庭で、まず導入すべき家電はなんでしょう?
勝間 ホットクック一択ですね。予約機能があるので、出かける前にセットしていけば帰ってきたらごはんができているんですよ。炊飯器とまったく同じ感覚で使えます。

――食材を日中入れっぱなしで食中毒の心配はないんですか?
勝間 たとえばカレーならルーまで含めて全部の材料を入れてスイッチを押すと、一度温めて細菌がない状態まで温度を上げておいて、仕上がり時間に合わせて最後にまた煮込むんです。しかも材料を入れた後は蓋を閉めっぱなしだから、ほとんど真空状態で雑菌が入りません。
蓋を開けないのは味の面でもとても重要なんですよ。バーミキュラやストウブといった、いわゆる無水鍋がありますよね。あれは空気にあまり触れさせずにじっくりコトコト煮込むことでおいしくなるわけですが、ホットクックはその進化版だと考えるとわかりやすいと思います。しかも自動でかき混ぜも温度調整もしてくれる。私はホットクック付属のレシピではなく、無水鍋のレシピを活用して調理しています。
――1~2人暮らしの場合はどうでしょうか。ホットクックは大人数向けというイメージがあります。
勝間 ホットクックの1・6Lサイズなら1~2人暮らしに向いていますし、大は小を兼ねるので2・4Lの大きいほうでも案外大丈夫ですよ。私は娘と2人暮らしで、ひとりごはんを作ることもよくありますが、たっぷり作って残りはお弁当にするなど使い回しています。ただ、分量が少ないと付属のかき混ぜ棒が届かないので、別売のものを買う必要はありますね。1人分だけ作るならヘルシオのほうが向いています。
――勝間さんはヘルシオも活用されているそうですね。
勝間 ヘルシオのいいところは“おまかせ”機能です。「まかせて調理」というモードがあって、焼く・炒める・蒸す、どれでもやってくれます。食材を入れて電子レンジ感覚でピッと押したら、あとはヘルシオが食材の様子を見ながら勝手に調整してくれる。魚を焼くのも楽でおいしいですよ。庫内が大きくて温度が均一になるので火加減を調節したりひっくり返したりする必要がないし、水蒸気調理で身がふっくらします。
――どちらも代表的な調理家電ですが、人数以外で選ぶ基準はあるのでしょうか。
勝間 どちらかひとつとなると、好みの問題になりますね。ホットクックは炒め物も蒸し物も煮物も、材料を入れてスイッチを押せば済みます。ただ、焼き物はできません。ヘルシオは焼き物もできるけれど、予熱機能がないといった多少の面倒さはあります。とにかく楽に済ませたいならホットクック、多少手間ひまをかけてもおいしいものを作りたいならヘルシオだと思います。
――普段はどんなお料理を作られるのですか?
勝間 味噌汁はほぼ100%ホットクックで作りますね。あとはもう適当に、冷蔵庫にあるものでもやし炒めを作ったりカレーを作ったり。たとえばもやしと豚肉を入れて「炒める(1分)」を押すと、100度で1分炒めてくれるのでもやしがシャキシャキに仕上がります。豚肉を切るのはキッチンバサミで済ませるので、包丁いらずです。かぼちゃの煮物もよく作ります。耐熱容器にかぼちゃを入れてお肉を入れて、あれば椎茸だとか入れて醤油をかけて、「煮込み50分」で後はほったらかし。火のそばにずっとついてなくていいので、特に夏は最高ですよ。
ヘルシオでは、取っ手の取れるフライパンに鶏肉を並べてそのまま突っ込んで「まかせて焼く」にすることが多いですね。
――毎日の調理時間はどの程度ですか?
勝間 1食5~10分ぐらいです。ごはんはいつも無洗米を急速炊飯しているので、そのスイッチを入れてからおかずを作り始めるとだいたいちょうどいいタイミングで仕上がります。
――無洗米の急速炊飯がこだわりなんですね。
勝間 ごはんって、保温するとデンプンが糊化してまずくなるんですよ。どんなに良い炊き方をしても、1時間保温しただけで味は落ちてしまう。だから炊きたてを食べたくて。炊飯器に関しては、6~7種類ぐらい試した結論として、私は象印一択です。どのお米を使おうが玄米だろうが、いちばん安定しておいしく炊けます。安い機種でも十分おいしいのも素晴らしい。やっぱり専業メーカーはすごいですね。
――ちなみに、先ほど「冷蔵庫にあるもので適当に」とおっしゃいましたが、献立を考えるのも自炊のハードルのひとつです。そこはどうやって乗り切っていらっしゃるのでしょう。
勝間 メニューに迷ったときは、冷蔵庫の中の写真を撮って生成AIに「何か考えて」と聞いてしまえばいいんですよ。「ちょっとエスニック風に」「もっと中華風で」なんて言えば「こんなのはどうですか?」とレシピを提案してくれるし、足りない材料があったら「じゃあこれで代替するのはどうですか」と調整したものまで考えてくれます。
※勝間和代さんが辿り着いた「炊飯器の最適解」や「本当に使える掃除家電」、家電を選ぶ際の外せない基準などを聞いた記事全文は『週刊文春WOMAN2026春号』で読むことができます。
(斎藤 岬/週刊文春WOMAN 2026春号)