新潟県で中学3年生の樋口まりんさん(14)が、大雪の中で行方不明になっている。まりんさんの父親は「夜みんながいる中でいなくなるとは思っていなかった。『捜索願を出すのが早い』とかネットにあったが、もう待っていられないと思った」と心中を明かす。
【映像】まりんさん(14)行方不明になった日の服装
行方がわからなくなった1月26日は、最低気温マイナス3.5度。新潟県十日町市は、最大246センチの雪が積もっていた。
取材に訪れた1月30日も、身長を優に超える高さの雪が積もっていた。近所に住む男性は、失踪した日の雪について「(ごみ置き場の)缶を捨てるカゴが雪で埋まっていた。それを一生懸命雪かきしていた」と振り返る。
まりんさんが家から突然居なくなったその夜、男性はゴミ置き場の除雪作業をしていた。地元でも外を歩くこと自体、珍しいと言う。「(取材スタッフの)2人が歩いているのを見て、(人が歩いているのは)珍しいなって感じ。1人の女の子が歩いていたら記憶にあると思うが、車に乗せてとかだと分からない」。
信濃川が流れる人口およそ4万4000人の静かな街は、日本屈指の豪雪地帯として知られる。
まりんさんの自宅は、市街地から2kmほど離れたエリア。1月26日午後7時20分ごろ、食事を終えた家族とまりんさんはリビングにいた。そしてまりんさんは、リビングから出ていく。普段と何も変わらず、家族はお風呂に行ったと思ったそうだ。 しかし10分ほど経った後、まりんさんが家にいないことに気づく。玄関の内鍵が開いており、スマートフォンや、貴重品は自宅に残されていたそうだ。家族が周囲を捜索するが見つからず、午後7時53分、警察に通報した。
その時刻を歩いてみると、街灯がいくつかあるだけで暗く、足元が暗くなって、かなり歩きにくかった。また、雪の壁ができており、人が歩いていたとしても車道の方からは見えにくくなっていた。
ちょうどその時間帯、犬の散歩で外にいた女性に話を聞いた。「だいたい7時半くらいから8時半くらいの間に15分くらい散歩する。田舎なので、ほとんど人通りがない。車もそんなに通っていない」。そして「この時間帯に中学生の女の子が1人で歩くのを見たことがないか」と聞くと、「ない」と答えた。
まりんさんは身長154cmくらいのせ形で、髪型は黒のセミロング。その日の夜は、白い刺しゅうが入った紺色のセーターに、黒ジャンパー、水色のデニムズボンをはいていたそうだ。
暗く、寒い雪道を、スマホも財布も持たず外へ出た、まりんさん。頼みの綱は防犯カメラだ。しかし近所に住む男性は「ない。1カ所もない。街中に行けばあるのかな。商店街、アーケード、国道とか」と話す。
近所に住む女性は「車に(ドライブレコーダーが)ついている。例えばちょうど7時半頃だったら帰宅の方が映っているかもしれない、と言って警察が来た」と明かした。
どこかのカメラが偶然捉えていないものか。警察も懸命な捜索を行っていた。十日町警察署によると、現場を取材した1月30日は、警察消防合わせて60人体制で捜索。自宅から2kmほど離れた国道沿いや、信濃川の河川敷まで範囲を広げ、捜索したという。
夜道を1人で歩く場合、この付近に目指す場所はあるのか。近所に住む男性は、「コンビニも(歩いて)15分か20分ぐらい。街に行くとしたら、県道をずっと歩いて行くしかない。スーパーとかはあるが、そこまででも30分ぐらいかかる。早く見つかってもらえたらいいけど。本人も寒いだろうなって」と語った。
元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は、「2つに1つだ。急に人がいなくなるのは、1つは自分で行ったのか。もう1つは事件性が高いが、誰かに拉致される。こういう場合はよくある。指揮官からすると、事件か事故かの判断が非常に難しい。身代金目的では、20分以内に犯人から電話がある。秘匿でやらなかったら、殺害される場合があったりする」と説明する。
その上で、今回の行方不明は「雪がポイント」だと指摘する。「北海道警や東北の捜査1課にも知り合いの刑事がいるが、空き巣や事件現場に雪の日は足跡が残るため、初動段階で足跡が残っていたら犯人が捕まりやすいと聞いたことがある。今回どんな初動で、素早い立ち上がりができたかどうかは気になった」。
情報提供十日町警察署(025-752-0110)
(『ABEMA的ニュースショー』より)