不登校の生徒などの受け入れ先で教師によるハラスメント行為があったとして、生徒2人が退学したことがわかりました。
「もうちょっとだけ話は聞いてほしかったなというのが一番ですかね」こう話すのは、熊本私学教育支援事業団が運営する「熊本学習支援センター天草下田南校」に通っていた中学3年の生徒です。去年4月に入校したものの、半年足らずで退学しました。
熊本私学教育支援事業団は、学校に通えない小学生から高校生などを対象にしたフリースクールや通信制高校を熊本市で2校、天草市で1校展開しています。天草下田南校については、県内で初めての「学びの多様化学校」への移行を目指していましたが、準備不足などの理由で県から認可が降りず、去年申請を取り下げていました。そうした中で発覚した、教師から生徒へのハラスメント。
天草下田南校に通っていた生徒は、担任の教師からあだ名をつけられたほか、他の生徒とともに夜遅くに反省会と称して理不尽に怒られたなどと訴えています。生徒の保護者は「子どもが前向きに通えるようになった中で、ショックが大きかった」と話します。■生徒の親「不登校だから特別扱いしてほしくて言ってるわけではなくて、ただ寄り添ってくださればと思うんですけど、ブレーキかけるようなことばかりされてしまった感じがして」■被害生徒「1年間は行こうと思っていたので残念」
下田南校では、同じ担任の言動などを理由に去年、生徒2人が退学。内部の調査委員会は去年12月、法人側の対応も含めて、生徒に対するハラスメントがあったと認めました。さらに問題はこのほかにも。熊本労働基準監督署が職員に対する残業代の未払いや有給休暇を与えていない違反を認め、去年11月、是正を勧告しました。
■職員「適応障害やうつ病を発症した職員もいる明らかにその環境が(悪い)と明白に出ている。それでも改善をしない」こうした労働環境や法人の対応を不服として、熊本市内で働く職員8人のうち7人が退職することを決めたといいます。KKTの取材に対し熊本私学教育支援事業団の代表は「うまくいっていなかった部分は反省しなければいけない。課題を整理して引き続き子どもの支援をしていきたい」とコメントしています。