創価学会および公明党の動静を常に注視してきた『FORUM21』編集発行人の乙骨正生(おっこつ・まさお)氏。同誌は「歴史的使命を終えた」として、2025年12月をもって発行を終了した。四半世紀近くにわたって「反学会」を貫いたのはなぜなのか。乙骨氏が『週刊現代』に語った。
『FORUM21』の創刊は’02年3月です。’99年の自自公連立政権の発足に、このままでは政教分離が危殆に瀕するとの思いからでした。
私は両親が学会員の宗教二世。創価中学には一期生として入学し、当時は池田大作さんのことを神仏のように思っていました。そんな折、学会や公明党が自らに批判的な書籍や雑誌の出版妨害を繰り返していたことが発覚(言論出版妨害事件)。大問題になり、池田大作会長(当時)の証人喚問を求める動きにまで発展しました。
当時、池田会長は「熱にうかされている」と箱根の研修所に身を隠していました。そこへ我々が林間学校へ行くことに。すると、元気な池田会長がいた。それで学会で言われていることと実像がだいぶ違うことに気づいたのです。
その後、一般の高校へ進学して驚きました。非常に多種多様な人がいて、これが社会なのかと。一方、学会には独善排他的な体質がある。これを内側から変えようと、創価大学に進学、学生集会で「学費値上げ反対」を叫ぶなど活動しました。ところが学会は上意下達の組織。活動に限界を感じ、大学3年で脱会しました。
私は日蓮正宗の檀徒となり、檀徒会の『継命新聞』の記者として学会の不正を追及しました。しかし、’91年に日蓮正宗が創価学会を破門したことから、問題をより広く社会に届けたいと考え、フリーに。
『FORUM21』は企画、編集、事務などの作業をすべて一人でやってきました。発行部数は’05~’10年のピーク時で6000部ほど。学会は「すぐに潰してやる」と息巻いていたようです。’02年にはNTTドコモの子会社に勤める学会員に、携帯の通話記録を不正に引き出されたこともありました。でも読者のおかげで23年続き、池田会長の死去、自公連立政権の終わりを見届けることができました。
歴史的使命を果たしたと考え、12月をもって発行を終了します。とはいえ、私も体が動くうちは真実を追いかけ続けたいと思います。
「週刊現代」2026年1月5日号より
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