東京・江東区の豊洲市場で5日、新春恒例の「初競り」が行われ、青森・大間産の243キロのクロマグロが歴代最高値の5億1030万円で競り落とされた。記録が残る99年以降ではこれまで最高値だった2019年に記録した3億3360万円の約1・5倍となる取引価格。全国46店舗に展開するすしチェーン「すしざんまい」を運営する「喜代村」が6年ぶりに一番マグロを落札した。その後、中央区の「すしざんまい 本店」で解体ショーを行い、訪れた客に早速新鮮なマグロを振る舞った。
異動して記者デビューの初日に5億円のマグロに出会えた。勝手の分からない早朝の市場では、本命候補が競りで敗れるなど想定外の出来事の繰り返し。数十人がごった返す店舗で一番マグロの赤身の写真撮影を頼むと「ぜひ召し上がってください」と勧められた。
赤身、中トロ、大トロが目の前に並ぶ。どれも脂でテカテカしており、思わず社長の「脂がきめ細かい…」の言葉が浮かんだ。1貫7万5000円相当のマグロ。「とんでもないものを口にするんだ」という緊張感を胸に、前晩、別の回転ずし店で赤身を食べた私は、違いを感じるべく赤身をいただいた。
口に含むと甘さが口中に広がり、今まで食べてきたマグロとは比べられないほどおいしく、疲れも一瞬で吹き飛んだ。この味が通常と同じ値段(赤身は300~400、中トロは500、大トロは600円台)で味わえるなら、何度でも通いたい。