福井県の杉本達治前知事(63)が県職員へのセクハラを認めて辞職した問題で、県は7日、特別調査委員の報告書を公表した。
杉本氏が女性職員4人に送ったLINEやメールなど約1000通をセクハラと認定。脚や尻を触るなど身体的接触の被害申告が3件あったことを明らかにした。
特別調査委員は報告書で、県のセクハラに対する問題意識の低さや不適切な対応の実態も明らかにした。
公益通報の外部窓口に通報した職員は、セクハラを受けた直後に上司らに相談していた。しかし、上司は「また同じようなLINEが来たらすぐに言ってほしい」との助言にとどめ、別の管理職も「自身で加害者(杉本氏)に断ればよい」との考えで、いずれもハラスメント対応の担当部署に報告しなかった。相談した相手からさらなるセクハラを受けた被害者もいた。
「テキストメッセージぐらいで大騒ぎする方がおかしい」「嫌なら断ればよいではないか」。こうした被害を軽んじるような周囲の反応も被害者を苦しめたという。
この日の記者会見に出席した鷲頭美央・副知事は、冒頭に「被害を未然に防ぐことができず極めて重く受け止めている」と謝罪。一方で、「報告書を見て初めて知り、大きな衝撃を受けた」とも述べて、「再発防止と組織改革に全力で取り組む」と強調した。