2025年も残りわずか。ことしもコメの価格高騰に悩まされた1年でした。今どうなのか。そして、来年はどうなるのか。
【写真を見る】コメが倉庫の天井近くまで山積みに… 「コメが余って売れない」 「年明け以降は価格下がる」 国の政策に振り回されたコメ業界
新語・流行語大賞にノミネートされた「古古古米」や、いま意見が分かれている「おこめ券」の配布。コメに関するニュースは、この1年続きました。
取材班がことし幾度も取材させて頂いたのが、岐阜・最大級の米卸売業者のギフライス。江藤元農水大臣が放出を決定した備蓄米を、ことし4月に入荷した際に取材したのが始まりでした。そして、5月…
(ギフライス・恩田喜弘社長 ことし5月)「日本のコメがないので、外国産米を輸入したり備蓄米の出荷を一生懸命やっている中で『買ったことがない』や『売るほどある』という発言は問題だと思う」
あろうことか、その大臣が失言によって辞任してしまいました。(恩田社長 ことし5月)「小売店は精米機能を持っていないので、小売店から逆に精米の委託作業が入ってくるのではないかと…。実際にそんな話も来ている」
次にトップとなった小泉前農水大臣らの備蓄米政策は、卸売業者を飛ばし、随意契約の形をとりました。恩田社長らは振り回され続けます。そして、きのう…(恩田社長)Q.倉庫内にあるコメはどんなコメ?「業務用のコメを中心に置いていて、家庭用の精米もある」Q.スーパーなどではコメは動いている?「やはり動きは悪い」
いまだ5キロ4300円台と高止まりしているコメ価格。恩田社長は「農協から高値で入荷した以上、かつての価格に戻すのは厳しい」と話しますが…(恩田社長)「これだけ販売が落ち込むと、早く売らないといけないということで、(年明けからは)安くして販売する人も結構出てくるんじゃないかなと」Q.年明け以降は価格が下がる?「間違いないと思う」
来年には、5キロ3000円~3500円になるのではと予想する恩田社長。ギフライスの心臓部、倉庫の様子を見せていただきました。(恩田社長)「(コメの袋が)山積みになっているので、在庫的にはかなり増えてきていると…」(大石邦彦アンカーマン)「何度もお邪魔している中で、最も多いかもしれないですね」(恩田社長)「そうですね」
しかし、だぶつているコメはこれだけではなかったのです。(大石邦彦アンカーマン)「今まで見たことない光景。ほぼほぼ天井まで高く積んであります」別の倉庫には約600トンを保管。去年の同じ時期より2~3割多いと言います。
(恩田社長)Q.当初は備蓄米は放出しない予定だったのでは?「去年の秋の段階では、国はコメがあるということで。でも僕らは『ない』と思って外国産米を輸入契約した。春になって備蓄米を放出して、じゃあ契約した外国産米は?となるが、(備蓄米の影響で)販売が遅れて…今でも外国のコメは残っている」
政府の「備蓄米の放出予定がない」という話を受けた際、先のコメ不足を懸念してことし春に大量入荷したのが「台湾米」でした。2割ほどが今も倉庫に残っていました。(恩田社長)「備蓄米の放出がなければ、とっくになくなっているんですけど」
恩田社長が「コメ価格が年明け以降は今より下がる」という根拠は、さらに1つ…ことし8月に取材した際、新潟の米卸売業者から一本の電話がありました。(恩田社長 ことし8月)「60キロで3万4500円。高いですね」Q.この値段でどうですかと言われて?「『ちょっと考えます』と…」
このとき提示された卸売価格は、60キロ3万4500円でしたが、秋以降はどんどん下がり、今は2万円台後半になっていると言います。わたしたち消費者には良い話に聞こえますが、生産者も卸も納得できる適正価格の実現が待たれます。
(恩田社長)「本当にことし一年、国にコメ業界はかき回されたような年」Q.場合によっては商売が立ち行かなくなる業者も出てくる?「今、市場価格が安くなっており『倒産するところも出てくるんじゃないか』という噂は出ているぐらい、コメが余ってコメが売れないという環境。コメ自体は、まだ生産できる余力というか、力が日本の生産者はあるので、その辺を何とか生かして、日本のコメに関して安定価格・安定供給できるようなシステム作りを少しでも(国に)やってもらいたいなと…」