元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が2日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演。日本維新の会の藤田文武共同代表の“公金環流”報道について言及した。
番組終盤で、「しんぶん赤旗日曜版」が報じた藤田氏の問題について取り上げた。赤旗は藤田共同代表側が公設第一秘書が代表の会社に約2000万円の公金を支出し、その会社が公設秘書に報酬を支払っていたと報道したことなど伝えた。
これまでこの問題について、自身のXで持論を述べている橋下氏は「こんな公金の取り扱いをしていたら国民はついて来ないと思います」とピシャリ。
梅津弥英子アナから「藤田さんは正当な取引であり適法に行っていると反論しているわけですが、橋下さん、これ違法ではないということでいいですか?」と質問されると、「違法かどうかと言われたら、違法ではないと思います」と回答した。
しかし続けて「ただね、政治家の政治と金の問題が尽きないのは、政治家たちが公金を扱うことにピリピリ感がないんですよ。緩いんですよ。例えば知事、市長が公金として印刷業務を発注するときに、身内の会社にポンと発注なんかできません。入札にかけるとか。役所だから」と地方自治体の首長を例に出し説明。翻って国会議員に触れ、「政治献金、政治資金も非課税だから公金に類すると思うんですよ。自分のお金のように扱ってしまう」と指摘した。
「確かに国会議員がビラ発注のときに入札なんかかけません。僕もかけていません。だけど身内の会社入れません。直接、業者にお金払いますよ。なんで身内の会社入れなきゃいけないのか」と疑問を投げかけた。「身内の会社が利益を得ていたら大問題。藤田さん、利益はないって言うんですよ。利益がないんだったら業者に直接払わないのか」と強い口調で話した。
藤田氏は週明けに記者会見を行う予定としており、橋下氏は「週明けに説明されるということなんで、それは注視していきたい」と厳しい表情で話した。