静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑をめぐり、伊東市議会が31日、臨時議会を開き、田久保氏に対する不信任案を可決した。田久保氏の失職が決定した。
【映像】田久保市長、“号泣”の瞬間(実際の様子)
臨時議会の後の記者会見で記者から「市民の民意として自身の不信任案が可決されたこと」について聞かれた田久保氏は「議会の決定として粛々と受け止める」と答えた。
市長として過ごした5カ月間については「私が就任してすぐにこの騒動が起き、本当に目まぐるしい日々だった。しかしその中にあっても、できるだけ市民の皆さんと約束したことについては実行していきたいと一生懸命励んできた。すぐに結果が出て芽が出ないものもたくさん含まれているが、一生懸命種をまいた。あとは職員の皆さんが実施してくださることを願っている」と話した。
「刑事告発を理由に卒業証書に関しての質問に答えないのは道理が通らないのでは?」という記者からの質問には「刑事告発を受けて捜査の対象になっていることがこういった公式の場で発言できない“そのもの”であるため、ご容赦いただきたい。ただ、これから立場が変わる。市民の皆様とお話する場をできるだけ設けて、お話できる範囲で説明をしていきたい」と述べた。
ここまで力強く回答してきた田久保市長だが、状況が一変する。
記者から「この5カ月間、胸に去来する思いはあるか?」と聞かれると「就任してすぐに騒動が起きたので、本当にある意味あっという間のような、本当に長かったような、どちらとも言えないというところだが、慣れない仕事の中で本当に…あの…」と話すと突如涙が溢れた。
田久保市長は「ごめんなさい」と口元を押さえ、「職員の皆さんには本当にいろいろとサポートしていただいてありがとうございます。おかげで、限られた時間だったが良い仕事ができたと…ごめんなさい」と涙を流しながら続けた。
田久保市長は「報道のされ方」については以下のように言及した。
「マスコミの皆さんを前に大変申し訳ないが、こっちが何を言っても悪く言われるとか、叩かれるシーンがあった。そういう中でも本当に市民の皆さんが話しかけていただいて、声援を送ってくださって、『頑張ってください』『負けないでください』と声をかけていただいて嬉しかった。平然としているとか図々しいとか言われたが、決してそういうわけではない。こんな報道のされ方を見ているのに、それでもまだ応援してくださる。『負けないでほしい』と声かけていただいたことも嬉しかったが、握っていただいた手が本当に温かくて。それがあったから今日まで頑張れた。自分のためだけだったらここまでやれなかったが、一生懸命頑張った。やりきったという思いで今いっぱいだ。本当はもっとたくさんの期待をかけていただいたはずだが、その点については申し訳なかった。これからの活動でまた私のことを見ていただければと思っている」
また、「市長を務めたことの卒業証書がほしいか?」という記者の問いには「議会の決定により『卒業』させていただいた。私の市長としての卒業証書は市民の方にいただいている」と回答。さらに記者が「厳しいようだが任期を務められなかったので(『卒業』ではなく)『中退』では?」と聞くと、「私からの申し出で、途中で終了したというわけではないので議会の決定を受けての『除籍』ということになるかと思っている」と返すと記者たちにも笑いが広がった。
田久保市長は再出馬については明言を避けた。
(ABEMA NEWS)