福岡市の保育園に子どもを通わせている保護者が、保育士が子どもの容姿をからかう不適切な発言をしたと訴えています。福岡市は保育園に対し、事実関係の報告を求めています。■録音された音声「顔がおさかなになってる。」「元からこんな顔です。」「マンボウみたいよ、魚でいうと。」容姿をからかうような、2人の大人の声。これは9月、福岡市早良区の認可保育園で録音されたという音声です。
録音したのは子ども2人を園に通わせる保護者です。保育士から不適切な発言をされたと訴えています。
■保護者「衝撃すぎて、まさかと。悲しいというより怒りを強く出てきて。本当に許せない。」録音のきっかけは子どもの“ある変化”でした。ことし春ごろには喜んで保育園に通っていたのに、8月下旬から様子が変わったといいます。■保護者「行き渋りというか、服をぎゅっとつかんで泣くことが続いて。葛藤して。子どもは自分の気持ちや、何があったか言えないから、これでしか分からない、一つの手段として(ボイスレコーダーを持ち物に)入れました。」録音の中には、ほかにもこんな発言がありました。■録音された音声「ご迷惑かけてんだよ、あんたは。」「あー、それはだめ!週1だからって許さんよ。」
こうした発言について、母親が保育園に問い合わせたところ、園側は発言があったことを認めて謝罪しました。一方で、ほかの保護者への説明には消極的だったといいます。■保護者「保護者と子どもに一連の内容を説明して謝罪するべき。まだうまく伝えられない月齢の子に対してすることではないと思っていて、この対応に納得していないし、許せない気持ちしかない。」園はFBSの取材に対しても、不適切な発言があったことを認めました。詳細については確認中として具体的な説明はしていませんが、保育士2人を通常の保育から外しているとしています。また、ほかの保護者に対して説明会を開くことを決めたということです。福岡市は母親から相談を受け、保育園に対し、全職員から聞き取りをした上で事実関係をまとめるとともに、ほかに同じようなことがなかったかどうか調べて報告するよう求めています。
保育士による、容姿をからかったり人格を否定したりするような発言について、元保育士の小崎恭弘教授は。■大阪教育大学 教育学部・小崎恭弘教授「きつい言い方、揶揄(やゆ)したりバカにするようなことは、子どもに対する尊厳や人権を無視した関わりなので、これは保育として成立はしていない。ちょっと厳しい言い方になるかもしれないですが、乳幼児に非常に大きな影響を及ぼすし、その後の成長発達においても何かしらの問題を起こす可能性がある。」さらに、限られた人だけが関わる保育現場ならではの難しさがあるとした上で、問題が起きた時には周囲の迅速な対応が必要だと指摘しています。■小崎教授「保育はすごく特殊な環境で、一つの部屋に子どもと保育者がある意味、住んでいる。決して許されることではないですが、時として子どもよりその空間の職員の人間関係が優先されるような時もある。先輩の思いとか一緒に組んでいる先生の思いではなく、目の前の子どもを大事にするという視点から言ったときに、周りの保育者がそれを見て見ぬふりをするとか、一緒にふざけたりするということ自体も許されることではない。ここはもうちょっと理解をしていく必要があるかなと思います。」今回の不適切な発言は、福岡市が報告を求めている段階ですが「自尊心を傷つけるような言動」や「ことばによる脅かし」は、心理的虐待にあたります。10月からは、保育所などでの職員による虐待を見つけた場合、自治体などに通報することが改正児童福祉法で義務づけられています。※FBS福岡放送めんたいワイド2025年10月3日午後5時すぎ放送