中室牧子慶応大学教授が30日、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」に出演し、株価の上昇や為替の動きについてコメントした。
中室教授は「短期的な株価の状況について予測することは専門ではないんですが」とした上で、「(株価が)高すぎるというのは一理あるかもしれないなと思います。高市政権への期待もあるかもしれないですけど、始まったばかりでまだ何もやっていないので。何にもやってないのに期待だけがふくらんでいるという状況なのかなと思います。この先は実際に政権がやったことの評価が織り込まれていくことになるんじゃないかと思っています」との考えを示した。
また、中室教授は「そのときに重要なのは、高市さんは総裁選のときから今に至るまで発言の修正がいろいろあって。積極財政と言っていたのが責任ある積極財政と、『責任ある』に重点が置かれていたりとか。純債務残高の対GDP比みたいなものをターゲットに財政のことを考えていくと言っていたのに、純債務残高の『純』がとれていたり」と高市氏の修正点を指摘した。
その上で中室氏は「こういう言い方が正しいかは分かりませんが、徐々に現実路線にシフトしているのではないかと見受けられる部分もあります。そういうところも含めて今後結果を出していくのかというところを、ちゃんと見ていかなければいけないと思います」と述べた。