インターネット上に掲載された京都大学の求人情報をめぐり、「教授」職で「年収100万円~」とする募集があったことが、Xで「給料少な過ぎない?」などと波紋を広げている。大幅増額する形でのちに修正されたものの、なぜこんなことが起きたのか。大学側に経緯を取材した。
波紋を広げたのは、キャリア支援ポータルサイト「JREC-IN Portal」に掲載された京大の求人公募情報だ。「動物学系 教授の公募:霊長類を対象とした生態学・行動学」と題して、京大大学院理学研究科・生物科学専攻動物学系 人類学講座人類進化論分科に配属する「教授相当」の正社員を募っていた。
更新日2025年6月25日のバージョンでは、給与を「年収:100万円~ 本学支給基準に基づき支給」と記載。就業時間は8時30分~17時15分で、昇給・賞与・退職金などの各種制度があるうえ社会保険完備としていた。
この情報は、求人の公開開始日にあたる7月1日にXで、エッセイストの藤井セイラさんが拡散したことで広く注目され、「給料少な過ぎない?」「教授なのにこんななのか…」「これは…衝撃的な年収提示…桁が1つ違うのでは…信じられない…」「誤植だよね??って目を疑うレベル」などと金額に困惑するような声が相次いだ。
実際にJ-CASTニュースでも確認したところ、2日朝時点では先の表記だった。しかし、ほどなくして「年収:600万円~1100万円 本学支給基準に基づき支給(7月2日に概算年収額を支給基準に合わせ修正しました。)」との文章に変わっている。
今回の事案が起きた経緯について、J-CASTニュースが取材を申し込むと、京大大学院の理学研究科・生物科学専攻事務室は2日に「本件、担当者に確認しましたところ、取材をお断りしたいと申しております」と答えるにとどめた。