去年9月、茅野市で当時42歳の妹を包丁で刺して殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が16日始まり、初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。殺人の罪に問われているのは茅野市の無職伊藤雅史被告・50歳です。起訴状などによりますと伊藤被告は去年9月8日の午前4時すぎ、茅野市の自宅で妹(当時42歳)を自宅にあった包丁で首など上半身を複数回刺して殺害したとされています。

16日の初公判で伊藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。検察側は「日ごろから被害者が父親に対して金を無心し、断られるとモノを投げるなど暴れていたが被告は誰にも相談していなかった」と指摘。一方の弁護側は「粗暴な言動に耐え切れず、直前まで悩んだものの最終的に殺害してしまった」と情状酌量を求めました。午後は父親が証言台に立ち「私のためにこんなことをしてしまったと強く思う」と話していました。判決は「来週24日」に言い渡されます。