北海道・旭川市は6月19日、同市東旭川町米原の農地でクマを緊急駆除したと発表しました。市はクマが人を見ても怖がらなかったことなどから、有害性が高いと判断したとしています。市内でのクマの駆除は今年度初めてです。市によりますと、18日午前9時半ごろ、東旭川町米原の農地で「クマが何かを食べている」と通報がありました。猟友会のハンターや市の担当者が駆けつけると、現場近くの植林地でクマを発見したということです。
ハンターが大声を出して威嚇しましたが、クマが逃げなかったため、人を怖がらない有害性の高い個体と判断し、その場で駆除しました。駆除されたクマは体長およそ120センチのオスで、推定3歳、解体して胃の内容物を調べたところ、野草や昆虫などが確認されたということです。人間にとって行楽シーズンとなる夏は、クマが食べ物を探して活発に動き回る時期とも重なるとして、市は注意を呼びかけています。