伊東市の田久保真紀市長が学歴詐称疑惑について30日以降にも会見を開く考えを明らかにしました。また、卒業証書を見せてもらったという伊東市議会の議長と副議長がDaiichi-TVの取材に応じました。(伊東市議会 議長)「らしきもの。『卒業』証書らしきものでした」(伊東市議会 副議長)「卒業証書をぱっと開いて、すぐ閉じてしまいました。ちょっと見せてくれって言ったら、もう1回開きました。で、また閉じて、手に取らせてくれっていうのも、手に取らせてもらえない状況」

公表していた学歴に詐称の疑いがあると市議会から指摘されているのは5月に就任したばかりの田久保真紀市長。千葉県出身の55歳で、中学、高校と伊東市で暮らし大学進学を経て都内で働いた後、伊東市に戻ってきました。そして、伊豆高原のメガソーラー建設計画に反対する住民団体の代表として活動。その後、市議会議員となり2期目の途中で5月の市長選に出馬。最大の争点となった「新図書館の建設中止」を訴え、現職を破り伊東市初の女性市長となりました。6月からはじまった市議会。その矢先、一部の市議から市長選の際、公表していた最終学歴にウソの記載があると説明を求められました。(伊東市 杉本一彦市議)「東洋大学法学部1992年3月経営法学科、卒業していますね」(田久保真紀 市長)「私としては、怪文書といったような卑怯な行為を行う人間の要求を満たすことは次の怪文書、 また市民に対してもこのような形で圧力をかけると いったそういった行為の助長に なるそのように考えている。私といたしましては、この件に 関しましてすべて代理人弁護士 におまかせしているので、後の ことは弁護人から公式に発言に なる。私のほうから個人的な発言に対しては控えさせていた だく」事の発端は6月上旬、市議19人に宛てて送られた投書。以下が記載されていました。「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか私は除籍であったと記憶しているこんな嘘つきが市長に選ばれるなんて信じられない!議会に真実の追及を求める」25日の市議会では、市長の学歴詐称について追及する杉本市議が市長が卒業したと公表する年の大学の卒業アルバムを手に市長に迫りました。(伊東市 杉本一彦市議)「市長が大学を卒業した1992年の東洋大学の卒業アルバム『あなたが卒業された年度。探しても探してもあなたの名前、 写真がない』『あなたと同じように根も葉もない誹謗中傷だ』といって切って捨てれない」これに対し、田久保市長は反論。(田久保真紀 伊東市長)「卒業アルバムの話があったが、私が見た限りでは名前がなかったということだがたくさんの生徒がいるなかで名前がなかったという事がこれが根拠になるかというと残念ながら、私の同級生もすべてその日の撮影に行ってないので、名前が載っていないそれも含めていったい何人の生徒がそこに何人載っているのかも含めてきちんと検証してもらいたい」加えて市長はアルバム、卒業証書を議長、副議長に確認してもらったと発言しました。(田久保真紀 伊東市長)「議会の方に関しましては、議長、副議長が代表者会議の前日にいらっしゃいました時に、私の方から必要であると思うものについては提示をしております。それを議長と副議長の方は確認をしております」確認をしてもらったという議長にその時の様子を聞くと・・(伊東市議会 議長)「らしきものとしか言いようがない/本当にちらっとしか見ていない、確認まではちょっと・・・させてくれない感じでした」そして今日、副議長にも話を聞くことができました。(伊東市議会 副議長)「市長が卒業証書取りにきました。アルバムを取りにきました。で、卒業証書、アルバム持ってきました。で、卒業証書をぱっと開いて、すぐ閉じてしまいました。ちょっと見せてくれって言ったら、もう1回開きました。で、また閉じて、手に取らせてくれっていうのも、手に取らせてもらえない状況でした」26日、伊東市議会は代表者会議を開き、百条委員会設置の方針を固めました。一方、田久保市長は、26日夜タウンミーティングの後、来週中にも卒業を証明するための会見を開く考えを明らかにしました。(田久保真紀 伊東市長)「ちょっと予想してないところの方にまで火種が行っておりますので、今言える範囲にはなりますけれども、1度会見開いてという風には考えております。前にお見せしてるような卒業アルバムと証書とか、そういった形になりますけれども、とりあえず手元にあるものについてはそういう風にしていこうかなという風に思っております」