突然の出馬報道から番組降板と、去就に注目が集まるNHKの牛田茉友アナウンサー(39)。そんな彼女には、お茶の間に見せない別の顔があり……?
【画像】NHKサイトから削除された牛田アナのプロフィール写真
牛田アナ(NHK大阪放送局公式Xより)
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政治部記者の解説。
「4月17日夕刻、国民民主党が次期参院選の東京選挙区でNHKの牛田茉友アナを擁立すると相次いで報じられた。『日曜討論』のキャスターを務める彼女の擁立には、番組出演歴もある榛葉賀津也幹事長が動いたと囁かれている」
報道前にこの情報をキャッチした「週刊文春」は、17日昼過ぎにキーマンを連続直撃。まず榛葉氏に訊くと、
「都連に任せているので、都連に聞いてください」

都連の選対委員長を務める参院議員の川合孝典氏に尋ねると、
「牛田さんとは、何回か会ったことがある。いろんな人が来るから面接の調整に必死で。党本部が主体的に動いていると思います」
牛田アナ本人にも電話で直撃した。
――国民民主党から出馬?
「まだ(、、)NHKに在職しておりますので、何も答えることはございません」
だが翌日、『日曜討論』HPおよびNHKの公式HPから彼女の顔写真が消え、20日の『日曜討論』は別の女性アナが担当した。そして、牛田アナの公式Xのプロフィールは「元NHK」と変更されたのだった。一夜にして姿を消した牛田アナとはどのような人物なのか。

「大阪府出身、地元の名門である大阪教育大学附属高等学校池田校舎を経て、大阪大学医学部保健学科に進学。在学中に臨床検査技師の資格を取得しています。サッカー部のマネージャーを務める傍ら、ミス阪大にも輝いた美貌の持ち主です」(NHK関係者)
アナウンサーを志したのは、大学1年生の時。通っていた大阪市内のアナウンスゼミナールのHPには、「先輩の声」と称した彼女の投稿が残る。
〈教室で悔し涙を流すこともありました(後にいままでで最も泣いた子と笑われる羽目に…!)〉
代表を務める塩山雄基氏が振り返る。
「意識が高い子という印象で、とにかくアナウンサーになりたがっていた。(NHK就職は)ウチでトップクラスの実績です」
“泣き虫”だった医学部時代を経て夢を叶えた牛田アナの初任地は、山口県。だが、かつての意識の高さはいつしか失われたようだ。NHK局員が語る。
「当時は無口で自ら企画を立てる意欲が感じられず、何かあれば『休みます』と口にしていた」
その後、京都、東京、大阪と各放送局を経て2年前に東京アナウンス室に復帰。昨年4月から「日曜討論」のキャスターを務めていた。そんな矢先の出馬情報。この転身は、NHKにとって深刻な問題を生じさせかねない。
「NHKは“不偏不党”が絶対。特に『日曜討論』では、出演する政治家の発言時間を各党で均一にするように気を配っている。牛田アナは、4月13日の放送には出演していましたが、既に国民民主からの出馬が決まっていたとすれば、番組の政治的公平性が根本から揺らぐ事態なのです」(NHK幹部)

問題はそれだけではない。
「牛田アナは、自ら直訴して『日曜討論』を担当することになったそうです。それから1年で出馬するとは、主に政治を扱うこの番組を出馬への足がかりにしたかっただけだと思われても仕方ありません」(同前)
牛の歩みが速すぎたか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年5月1日・8日号)