【前後編の後編/前編からの続き】
男性皇族が「学習院」以外の大学へ進学するのは戦後初めてのことになる。前例を踏襲することなく、常にお子様たちの自主性を重んじてこられた秋篠宮家。その教育成果が結実したわけだが、受け入れる側の大学では、さっそく幾つもの“懸念”が浮上している。
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前編【悠仁さまご入学の筑波大、警備強化で学生から「ダル過ぎ」の声 「隠し撮り写真」が中国で拡散される問題も…「暴漢なら十分凶行に及べる距離」】では、悠仁さまのご入学に伴う警備強化によって「筑波大のおおらかな文化が失われてしまった」と嘆く現役学生、近隣住民の声を紹介。さらに、悠仁さまの「隠し撮り写真」が中国SNSで拡散されている問題についても報じた。
幼少期から昆虫がお好きで、トンボ研究の共著論文などの成果を上げておられた悠仁さまは、推薦入学を果たされた。余計な雑音が耳に入らず、学業に専念できる環境が維持されてほしいところだが、実際はどうなのか。
現役学生に聞くと、
「大学のキャンパスは自然が豊富だから、虫の観察や採集もできるし、生物が好きな人にとっては最高の環境です。理系の学生は大半が真面目に勉強をしたくて大学に入ってきた人。人脈を広げることや恋愛などに対して、冷めている人が多い印象ですね。とはいえ、悠仁さまの在籍する生物学類は実験などグループで行動することが多い。恋に落ちやすいシチュエーションはたくさんあると思います」
事実、入学式にあたってNHKのインタビューに応じた生物学類の中野賢太郎・学類長は、こう述べている。
〈1年生から週1回の基礎生物学実験が始まり、それを必修科目として履修することも特徴です。実験には、1人で顕微鏡を使って生き物を眺めるものもあるし、グループで協力しながら進めるものもある〉
しかも、である。筑波大の最新統計によれば、悠仁さまの生物学類が所属する生命環境学群は、女子学生の割合が44%と、理系では医学群に次いで高いという。
振り返れば、父君である秋篠宮さまも、学習院大学時代に自ら発足されたサークル「自然文化研究会」で、のちに結婚される紀子さまと一緒に活動なさっている。
生物学系女子の傾向について、先の現役学生が解説してくれた。
「男女共に内向的な人が多いからか、サークル活動をしていても生物学系の学生に出会うことはまれです。とにかく生き物が好きで、自宅で爬虫(はちゅう)類などを飼っている人も多いですよ」
飼育している生き物を披露し合うため、互いの家を行き来することもあるとか。
「都内の大学よりも大学周辺で一人暮らしをする学生が多いので、授業後に“ウチに寄ってく?”となる。友人との飲み会やデートも、安上がりだし自宅で済ませます」(同)
目下、悠仁さまは東京・元赤坂にある秋篠宮邸から、車で片道約1時間半かけて大学へと通われている。宮内庁は、今後、実習などでお忙しくなれば、大学周辺に借りた単身者用マンションから通学なさることもあるとしている。
その授業を巡っても騒ぎが起きていた。今年度から筑波大は全科目で期末試験を廃止。科目ごとに教員の判断で、小テストやレポート、口頭試問などで成績を評価することにしたというのだ。
これを大学が発行する「筑波大学新聞」(4月2日付)が1面トップで報じた結果、SNSでは炎上騒ぎが起きてしまう。“試験廃止は悠仁さまへの忖度(そんたく)?”“期末試験がない大学なんて世間から評価されない。悠仁さまのために学生を犠牲にするのか”などの声が上がったのだ。
大学関係者によれば、
「筑波大は一律ペーパー試験を廃止して、科目ごとに自由に評価を行う方向へかじを切ったわけですが、これは文科省が全国の大学に認めた新たな評価基準。欧米でも、ペーパー試験だけでは学生の学力到達度を正確に測れないとして、廃止は世界的トレンドになっている。決して悠仁さまへの忖度ではありませんが、タイミングが入学時期と重なってしまったため、あらぬ批判を招いているのでしょう」
悠仁さまが入学したことでさまざまな話題を振りまく筑波大。新聞テレビなど大手メディアは、“悠仁さま歓迎”の在学生コメントであふれているが、異論はないのだろうか。
悠仁さまの先輩にあたる、生物学類に籍を置く現役学生に質すと、
「悠仁さまだって人間だから人の心があるはずです。ガチガチに警備された上、社会的に注目されながら通学することを果たして望んでいるのか。私たちからしても、なぜ警備も制度も整う学習院に行かなかったのか、悠仁さまとわれわれ、お互いにとって筑波大入学は良いことだったのかと疑問に思ってしまう部分は正直あります。筑波大は他大学と比べても、本当に自由でのびのびした学風です。生物学類の友達は『勉強を頑張りたくて入学したのに、思いがけないところで注目を浴びて迷惑だ』などと怒っていましたね」
皇室制度に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏はこう述べる。
「次世代の皇室を担われる悠仁さまのお姿が、SNSなどで過度にさらされるのは憂慮すべきことですし、安全を確保するための措置を大学側が講じることは当然で、理解できます。その一方、自由な校風に愛着のある在学生からすれば、環境が変わったことを嘆きたくもなるでしょう。悠仁さまが自責の念に駆られる事態になれば、とてもお気の毒です」
何かと騒がしい悠仁さまのキャンパスライフに“懸念”は尽きないのである。
前編【悠仁さまご入学の筑波大、警備強化で学生から「ダル過ぎ」の声 「隠し撮り写真」が中国で拡散される問題も…「暴漢なら十分凶行に及べる距離」】では、悠仁さまのご入学に伴う警備強化によって「筑波大のおおらかな文化が失われてしまった」と嘆く現役学生、近隣住民の声を紹介。さらに、悠仁さまの「隠し撮り写真」が中国SNSで拡散されている問題についても報じている。
「週刊新潮」2025年5月1・8日号 掲載