立憲民主党の衆院議員・鎌田さゆり氏が2025年5月1日、Xで自ら「草刈り」を行う動画を投稿した。
ところがその様子に、「刈払機の基本から外れた、危険な使用方法」として注意喚起のリプライが相次いでいる。
仙台市出身の鎌田氏は、立憲民主党宮城県連副代表を務めている。
1日、「ポスター設置ご協力頂き感謝しつつ、本日は毎年恒例1回目の草刈り」と動画を投稿。自身の選挙ポスターが貼られた看板の周囲に草が生い茂っている中、青い作業服を着て長靴を履いた鎌田氏が、草や小径木を刈払うための「刈払機」を携え、畑に伸びた草を処理している。
全身を使って機械を押さえ込むようにハンドルを握る姿に、「危ないからやってるアピールやめてくれ アピールしたいなら鎌使って手作業でやってくれ」「本当に毎年恒例なんですか? 見ていて危なかしいです」など困惑の声が相次いだ。
第三者が背景情報を追加できる「コミュニティノート」では、鎌田氏の刈払機の使い方について「刈払機の基本から外れた、危険な使用方法です」との指摘が寄せられた。
コミュニティノートによると、鎌田氏は「刈払機の構えが逆」であり、「刈払機は回転の関係で右から左に振るときに刈れます。動画では、左右に振りながら刈ろうとしています」。鎌田氏は、刈払機を振り回すように大きく動かしながら草を刈っていた。
電動工具メーカー・工機ホールディングスのブランド「HiKOKI(ハイコーキ)」のウェブサイトで、刈払機の正しい使い方の説明がある。確かに「右から左に振るように作業」するよう、書かれていた。
使い方だけでなく、「適切な防具をつけていない」との指摘もある。コミュニティノートに付けられていた消費者庁のサイトを見ると、「ヘルメット、保護メガネや防振手袋など、保護具を必ず装着」と注意が喚起されていた。
「キックバック等周辺の安全確保が不十分」であり、「撮影者との距離も近く、看板も近いことから石が跳ねたりキックバックで怪我をする危険があります」と、鎌田氏だけでなく撮影者にも危険が及ぶ可能性があるとした。
鎌田氏は、続く投稿で「耕運機操作お任せあれ。苺の苗達、根付くか!! 苺苗達は優しくそっと」としており、畑に苺の苗を植えたことも報告している。
しかし、この投稿にも「一般的には苺の苗を植えるのは10~11月頃であり、5月はむしろ収穫の季節です」とのコミュニティノートが付けられた。
タキイ種苗やホンダ耕運機など複数のサイトでは、イチゴの苗を植えるのは10~11月が一般的と説明されている。
イチゴの苗をポットから土に植え替える様子を写した写真を公開した鎌田氏だが、「ポストされた写真でも熟れた実が付いている物を確認する事が出来ます。パフォーマンスとしての投稿である可能性に留意してください」とのツッコミが寄せられる事態となっている。