「トンネル内で大破したジープを通り過ぎるとき、道路脇のへりに座り込む茶髪の人がいたんです。もしかしてあれが……」──4月8日未明、静岡県内において傷害容疑で現行犯逮捕された広末涼子容疑者(44)。逮捕のおよそ5時間前、容疑者は同乗者の男性を乗せ、新東名高速道路を東京方面へ向かい運転している途中、トンネル内で追突事故を起こしていた。
【写真】「フロントガラスはグシャグシャ、発煙筒から白いケムリ、救急車で搬送も…」緊迫の事故現場の一部始終を見る
広末容疑者が「警察官が事故現場に駆け付けた際、立ったり座ったり歩いたりと本線上にはみ出しそうな不審な動きをしていた」(全国紙記者)ことはすでに報じられているとおりだが、事故後にも“奇妙な行動”をみせていたようだ。キー局社会部記者が語る。
「追突事故の後、広末さんは静岡県島田市内の病院へ緊急搬送されましたが、じっとしていられず院内をウロウロして、落ち着きがない様子だったといいます。手当てにあたる看護師を蹴ったり、引っ掻いたりしたため、事故の事情聴取に訪れていた警察官に現行犯逮捕されました。
事故後、パニック状態が続いていましたが、ようやく落ち着きを取り戻したようです。警察が実施したアルコール検査では異常がみられず、今後、薬物検査も実施して話を聞く予定です」
少しずつ明らかになっている広末容疑者の“謎の言動”──。事件前には、説明しがたい様子をみせていたという一部報道もある。
「捜査関係者によれば、広末容疑者は事故を起こす前に立ち寄った浜松市内のサービスエリア(SA)で突然、見知らぬ人に声をかけたり体を触ったりなどしていたことが新たにわかっています」(前出・キー局記者)
このSA内にあるフードコートの従業員らはNEWSポストセブンの取材に対し、「昨日働いていたけど、この建物でそんなことはなかった」と口を揃えるばかり。しかし、SA内にある屋台で働く人物は「そういえばその時間帯で思い当たることが……」と漏らす。
「昨日の17時台、キッチンで作業しているとサービスエリアの出口側から『キャー!!』みたいな尋常じゃない奇声が聞こえたんですよ。とにかく、なんと表現したらいいかわからないような甲高い女性の叫びのような……。それが一瞬では収まらず、数分間ほど断続的に続いて『気持ち悪いな』と思ったのを覚えています」
広末容疑者の精神状態は、事件前から不安定だったのだろうか。この“奇声”が聞こえたおよそ2時間後、ある20代男性は事故直後に関係者が搬送される一幕を目撃していた。
「事故の発生が18時50分頃だったとニュースで見ましたが、僕が通りかかったのはそれから20分後くらいです。トンネルに差し掛かる手前にある道路情報板で『事故発生』といったような表示が出ていました。
トンネルに入って時間がたたないうちに、黒い車の部品や、タイヤの内部パーツみたいなものが散乱しているのに気づきました。すこし行くと右側車線に車のバンパーやボンネットのあたりが大破した黒のジープと、その先に救急車が停まっているのが見えました」
さらにそのときの様子をこう振り返る。
「救急車に担架で男性らしき人が運ばれているのが見えたので、『ああ、これはけっこうな事故だな』って思いながらさらに進むとジープの前に6人ほどが集まっていました。
そのうちの1人に、トンネル内の道路脇のへりに座り込む茶髪の方がいたんです。子どものようにも見えましたが、その人はなにかを抱えながら、黒いキャップを被った男性と警察官の機動隊らしき人に話を聞かれているような雰囲気でした。撮影した動画を見返すと、髪型などから判断して女性に見えるんですよね。見える範囲では他に女性らしき人物はいなかったので、今振り返ると『もしかしてあれが広末涼子だったのでは…』とも思います」
逮捕に至るまでの十数時間、容疑者に何があったのか。警察はあらゆる可能性を視野に、さらに捜査を進めている。
・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information
XのDMは@news_postsevenまでお送りください。