満開の桜と富士山のコラボレーションが人気の名所には、外国人観光客が殺到しています。周辺では渋滞が発生し、住宅への侵入も起きるなどオーバーツーリズムが深刻な問題になっています。
見る者の心を躍らせてくれる桜。桜前線は北上中ですが、今、こんな所が満開を迎えています。
山梨県河口湖の湖畔に連なるソメイヨシノ。富士山との共演を堪能できるのは、この地なればこその特権です。
19日、河口湖では今年初の夏日を観測し、半袖やワンピースなど薄着の花見客も目立ちました。
同じ富士山のふもとにある花見スポットのなかでも今、ひときわ観光客が押し寄せている場所が。
それも、そのはず。大手旅行サイトの「海外に誇れる春の絶景ランキング」で日本一に選ばれた名所中の名所なのです。特にこの時期は、富士山と桜、さらには五重塔がそろって楽しめるとあって、「日本らしさ」を求める外国人が殺到しているのです。
一番の絶景を楽しめる展望デッキ。19日は、最長1時間待ち。
それでも外国人観光客は、混雑をものともせず花見を満喫していました。
アメリカから来たこちらの女性は、その感動を、なんと「俳句」にして表現してくれるというのです。
正しくは五・七・五ですが、そこはご愛敬。一体、どんな俳句が生まれるのでしょうか。
一方、朝7時に来て、100枚以上もシャッターを切ったという男性は、最高の1枚を披露してくれました。
外国人観光客を中心に人気となったこの絶景スポット、去年の来場者は、およそ150万人と過去最多を大幅に更新しました。一方で、観光客の殺到で周辺は混雑し、地元住民の生活を脅かす事態となっています。
公園周辺は住宅密集地で、道路も狭いことから日常的に渋滞が発生。住民のなかには、自宅まで5分の道が30分かかることもあるといいます。さらに、住宅の敷地内に無断で立ち入る観光客も後を絶たないというのです。
(「グッド!モーニング」2025年4月20日放送分より)