元テレビ朝日社員の玉川徹氏が2日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。元タレントの中居正広氏(52)の女性トラブルを巡るフジテレビの問題を調査した第三者委員会が3月31日に公表した報告書で、同社に社内ハラスメントが横行していたと指摘されたことを受けて持論を語った。
今回のトラブルへの対応だけでなく、フジテレビは若い女性アナウンサーを取引先と良好な関係を築くために利用するなど「ハラスメントに寛容なフジ全体の企業体質」があると第三者委に指摘された。また、同局報道局の反町理報道局解説委員による後輩の女性社員2人に対するセクハラ、パワハラ、石原正人前常務取締役のセクハラが認定されるなど、さまざまな問題が浮上している。
玉川氏は「フジテレビにはハラスメントの土壌があったが、他山の石にしなければいけない問題だと思った」とし、「僕が入社した30年以上前はテレビ朝日でもパワハラ、セクハラなんて当たり前みたいな状態があったんです」と過去にはテレビ朝日でもハラスメントがまん延していたと告白。社会の変化とともに社内の空気も変わっていったが、「変えていく過程において僕はその頃には上の立場になっていたので、今考えれば、あれはパワハラだったなということをやっていたと思う」と自身も“加害者”の立場だったことを明かした。
「自分で“そういうことはダメだ”と変えて頑張ってきてるが、そういうふうな土壌ってどうしても自分の中に残っていて、ちょっと怒ったりすると出ちゃいがちな部分があって、ダメだダメだって抑えるっていう」とハラスメントの“土壌”がまだ自身の中にあるという。
「今の若い人たちはそんなものがないのが当たり前で過ごしているが、僕ら世代とかもうちょっと下の世代はそういうことの尻尾を引きずっているところがあるので、“そういうようなことは絶対にしない”と自分に何回も言い聞かせないとダメなんだろうなと思う。じゃないと、こういうことになっちゃう」と自戒を込めて語った。