4日朝、東京・昭島市にあるイトーヨーカドー拝島店の跡地で解体工事中に起きた、足場が崩壊した瞬間を捉えた防犯カメラ映像では、画面左上に駆け足で走り去る人が映し出された次の瞬間、上からパネルのようなものが次々と落ちています。
上空から捉えた映像では、建物の外壁に組まれた足場が広範囲にわたって崩れています。
さらに道路を挟んだ向かいの店舗の屋根に覆(おお)いかぶさるように倒れ、道をふさいでいるのも分かります。
事故が発生したのは4日午前9時半過ぎ。
当時、重機を使って建物内で作業をしていたところ、突然、解体作業用の足場が35メートルにわたって崩れたということです。
近くで働く女性は、激しい金属音で崩落に気付いたと話します。
近くで働く人:1回ガシャンと音がして、そのあとガシャガシャと長く音がしたので外に出て見ました。崩れ落ちるような金属音。
この事故で、足場に乗っていた男性作業員5人が落下。そのうち、高さ20メートルの場所で作業していた40代の男性が軽傷、残る4人にけがはありませんでした。
40代の男性は安全装置を装着していたため、大事には至らなかったということです。
事故を目撃した人は、当時の様子を「人が2人ぐらい斜めになっているところを滑っていくのが見えました。落ちているというよりも滑っている感じ」と振り返ります。
解体工事が行われていた店舗は、2024年4月に閉店し工事は2024年9月下旬から2025年10月末まで行われる予定でした。
事故当時、昭島市周辺では足場が崩れるような強風は観測されていませんでした。