十八親和銀行=2020年、長崎市
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下の十八親和銀行(長崎市)は28日、元行員の男性(58)が約20年間にわたり、顧客1人から数千万円の現金を着服していたと発表した。被害総額は最大で5千万円に上るとみている。同日、福岡県警早良署に通報し、現在の勤務先だったふくおかFGの関連会社が懲戒解雇処分とした。
十八親和銀によると、元行員はかつて顧客の担当者だった。担当を外れた後の2005年~24年12月、積立定期預金の名目で、休業日に1回当たり約20万円の集金を繰り返し、着服していた。
今年1月に「行員が長い間、月末近くの土曜日に集金に来ている」と顧客から申し出があり、不正が発覚した。