〈「対外試合禁止」千葉学芸高校野球部に新たな“イジメ事案” 被害者が告発 同級生部員が「みんなで喧嘩売ろうぜ」「退学しろ」〉から続く
2023年12月、部内のイジメ問題で日本学生野球協会から3カ月間の対外試合禁止処分を受けた千葉学芸高校野球部。2000年の創立以降、いまや県内有数の強豪校となり、昨年のドラフト会議では菊地ハルン投手が広島東洋カープから5位指名を受けたことが話題となった。だが今回、昨年7月からコーチを務めた男性が実名告発。イジメ問題以降も野球部や学校の問題体質は変わっていないことを明かした――。
【実際の画像】生徒同士のトラブルがあった野球部の寮
千葉学芸高校の校舎
男性は、辻井満氏(61)。同校野球部の寮監兼コーチだった人物だ。1981年に春のセンバツで準優勝した後、専修大学や社会人野球の名門・東芝府中で活躍。1999年には週末コーチを務めた千葉県立柏陵高校が春夏と連続で甲子園に出場したほか、2010年から2017年にかけては日本橋学館大学で野球部監督を務めた。
辻井氏がとくに問題視するのは、千葉学芸高校野球部の“隠蔽体質”だ。昨年8月に起きたある不祥事について、こう振り返る。
「高倉伸介監督は、監督室で私ともう1人のコーチを前に、この件を学校に伏せようと言い出したんです。監督は一昨年のイジメ問題で減給処分を受けていることもあり、『学校には報告できない』と発言したのを覚えています」
昨年11月、この不祥事を報告しなかったことを理由の1つとして解雇されたという辻井氏。一方、千葉学芸高校野球部は「辻井氏の解雇理由は別にある。監督による口止めなどは一切ありませんでした」と主張するのだ。
一体、何があったのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、辻井氏が語る昨年8月の出来事をはじめとする同校野球部の内情や高倉監督の言動、野球部員への指導法への疑問、学校側の回答などを詳報している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)