今はテレビで紹介されたり、本が出版されたりしているので、いろいろな片付け方法を知ることができます。

しかし、「物は少ない方がいいですよ」とか「必要な分だけ持ちましょう」と言われても、片付け方法の情報量が多すぎて、「じゃあそれって結局どのくらい?」と判断に迷ってしまうことも。これはずばり、「正解はない!またはどれも正解!」と言ってもいいのではないでしょうか。だって、少なければいいってもんでもないじゃない?と思うから。例えば、わが家は二世帯住宅なのですが、私はキッチンばさみを1階と2階の台所に2つずつ持っておきたい。けれど、友人は1本でいいと言います。友人の家庭ではそれで足りるのかもしれません。しかし暮らし方や使い方によって物の数は違ってくると思うので、一概にどっちがいいとは言えないはず。わが家に合った物の数、それを知るには自分たちの生活について考えてみるとはっきりします。

家族でも自分でも、必ず使う物ならそれがどれだけ必要かを考えると量を決めやすいと思います。例えば、「靴は何足ずつ?」「肌着は何枚ずつ?」など、どのくらい持っていたら毎日まわるのか。それを一度に決めなくてもいいので、洗濯の時や衣替えのタイミングでどれだけ必要なのかを考えてみるといいですよ!
「必要な分だけ」と思っても、予備やストックがないと物によっては心配。すぐに買いに行ける時間があるとは限らないし、ただやみくもに量をそろえても場所を取るだけです。ストックを持つとしたら、どのくらいあったら自分や家族は安心なのか、そしてその量はきちんと収納できる量なのか、きちんと見極めることが大切です。収納場所のスペースも確保しないといけませんから。二つしか入らないところに四つも五つも持っていたら、スペースからはみ出して、いつまでも片づかないのは誰にでもわかることですよね。減った分だけの補充で間に合う程度の量を、それぞれの家庭で決めていれば片付いてきますよ。

毎日は使わないけど、年に数回は使っているという物はありませんか?そういう物は「必要な物」枠へ。例えば礼服などは年に何度も着ないけど、社会人としては持っていないと困りますよね。BBQセットだって、期間限定だけど毎年夏には必ず出すご家庭もあると思います。回数が少なくても使うことが決まっているものは別として。使おうと思えばいつでも使えるのに、買ってからこの数年一度も出してないという物や、一度は使ったけど、それから全く使ってない物などが家の中にはかなりの確率であるのではないでしょうか。わが家で最近見つけたものは、ジュースなどでアイスキャンディーを作るための容器。子どもが作りたいと言って一度は使ったものの、その後は全く出番なし。今後も思い出すことがないような気がするので処分しました。「いつか使うかも」と考えている時点で使う日はきっと来ないでしょう。だって、使いたいならすぐにも使っているはずですもんね。そうやって考えると、減らせる物が結構見つかると思いますよ。
一度片付けても、その後使わなくなった物や多すぎた物などが必ず出てくるでしょう。年月とともに興味を失ったり、家族の人数が変わったりすると必要な量も変わってきますよね。気になった時でいいので、そういうところを見直してみると思いがけずコンパクトになることもありますよ!

「物の必要量を決めると片付く」これは確かにその通りだと思います。しかし実際は「今必要な物」だけ持って暮らしているわけではないのが現実。多少のストックがあった方が安心と思う人もいるし、必要になったら買えばいいと最低限を好む人もいます。消耗品のストックなどは生活しながらわかっていくということもあるので、何が何でもすぐに片付けよう!と気負わずに、まず考える。どれだけ物を持つかということを考える習慣をつけると、結果として片付けにつながるのではないでしょうか。それぞれのご家庭によって必要な物の量は違うし、人と比べて多いかもしれないし少ないかもしれない。うちはうち、よそはよそ。片付けをストレスなく進めるには、自分軸を持つことが大事ですね。
記事作成: ママリ編集部
(配信元: ママリ)