9人の「妻」と「一夫多妻生活」を送り、女性への準強制性交罪などで公判中だった元占い師・渋谷博仁被告(76)が、判決の前日に東京・東大和市の自宅で死亡していたことがわかった。同居する女性がぐったりしている渋谷被告を発見して119番し、病院に搬送されたが、死亡が確認された。現場の状況などから自殺だったとみられている。
前編記事『定職に就かず、9人の「妻」と一夫多妻生活…自称占い師の76歳男が「ハーレムの館」で自殺するまで』に引き続き、死の直前の渋谷被告、そして「王」を失った「ハーレムの館」の様子を伝える。
渋谷被告が9人の「妻」と「一夫多妻生活」を送っていた「ハーレムの館」は白塗りの壁が印象的な三階建ての一軒家。駐車スペースには「立ち入り禁止」のロープが貼られ、敷地内に設置された3台の防犯カメラが自宅前の動きをしっかり監視している。散歩をしていた住民が明かす。
「あの家は猫を何匹も飼っていて、その猫が自宅前の路上に出てくることも多い。散歩しているときに猫を撫でていたら、中年女性が『どうかしましたか』と慌てて飛び出してきたことがありました。いつもはサングラスとマスクで素顔を隠していますが、よほど慌てていたのか、このときは素顔でした。それも驚きでしたが、それ以上に監視カメラで見られていることに気持ち悪さを感じました。『ずいぶん神経質だな』と感じました」
渋谷被告が複数の「妻」を引き連れてホームセンターなどを歩く姿は近隣で名物となっていた。だが、昨年暮れに目撃された渋谷被告の姿は別人のようだったという。
「昨年12月暮れの夕方、自宅前で渋谷さんが女性と2人でタクシーから降りる姿を目撃しましたが、憔悴ぶりは甚だしく、女性が渋谷さんの体を抱えるようにして自宅内に連れて行きました。女性に支えられてどうにか歩けるという状態でした」(目撃した男性)
渋谷被告が死亡したのは1月19日夜。翌20日は東京地裁立川支部で判決が言い渡される予定だった。9人いる「妻」の一人で、犯行を手助けしたとして一緒に逮捕された千秋被告も昨年、自宅で亡くなっていたという。
ベールに包まれた「ハーレムの館」内でいったい何があったのか。渋谷被告の自宅を訪れると、自宅前から女性が現れた。だが、記者が素性を名乗った途端、逃げるようにして自宅の中に入っていった。
渋谷被告の自宅近くに住む住民は次のように明かす。
「渋谷さんは定職に就いておらず、女性たちがパートやアルバイトをして家計を支えていました。彼女たちは皆、帽子やサングラス、マスクで顔を隠し、早朝に自転車で出かけて夕方から夜にかけて帰宅する。集団で行動する傾向があり、自宅の近くで待ち合わせして、3、4人で帰ってくるのがパターンでした。
逮捕が報じられたときには『あんな男のために働かされて』という声も出ました。ただ、渋谷さんが逮捕され、集団生活は破綻するかと思われましたが、残された女性と子どもたちは何事もなかったかのように生活を続け、現在に至っております。
一夫多妻ということですが、女性たちがケンカをしている姿を見たことはありません。ずいぶん長いこと一緒に住んでいますが、ギスギスしている雰囲気もありません。そもそも逃げ出そうと思えば逃げ出せる。残りたいから、あるいは出るに出られない事情があるから残っているんでしょう。むしろ、年長の女性を中心にして、みんなで寄り添って生きている感じがします」
近隣住民のひとりは「奇妙な集団生活ではありますが、迷惑をかけることはないので」と言いつつも、「集団生活の柱を失い、今後どうなるのか」と不安を漏らした。
「皆さん、同じような格好をしているので、誰が誰だかわからないところもありますが、渋谷さんが逮捕された後、明らかにこれまで見たことがない女性が自宅を出入りしていて『えっ! また新しい人!?』と驚いたことがあります。
あれだけの人数がどのように集まったのか。どう生活しているのか。人間関係はどうなっているのか。結局、謎を残したまま、集団生活をつくった張本人である渋谷さんは亡くなってしまった。あの家の所有権はどの女性に移るのか。皆さんはいつまでここにいるのか。トラブルは起きないか。不安がないと言えばウソになります」
主人を失い、複数の「妻」だけとなった「ハーレムの館」。奇妙な集団生活は今後も続くのだろうか。
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