まずは、湯船にお湯をためるのにかかる水道光熱費と、シャワーで体などを洗う際にかかる水道光熱費を算出します。東京都水道局によると1リットル当たりの単価は0.24円ということなので、浴槽にお湯をためるのに200リットルの水を使用する場合の水道代は「200リットル×0.24円=48円」です。ガス代は水からお湯にする際の上昇温度で変わってくるため、仮に15度の水を42度まで上昇させるとして計算すると、都市ガスの場合は102円ほどかかります。※ガス料金単価は東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)B表 24年12月検針分より「163.07円」として計算湯船に200リットルのお湯をためるためにかかる水道代とガス代の合計は、150円ほどです。次に、シャワーで体などを洗う際にかかる光熱費を計算していきましょう。東京都水道局によるとシャワーを3分間流しっぱなしにした場合は約36リットルの水を使用するといわれているため、仮に5分間シャワーを使用したとすると使用する水量は約60リットルです。これを基に算出すると、水道代は14.4円、ガス代は約31円かかる計算です。合計すると約45円なので、湯船にお湯をためるのにかかる水道光熱費とあわせると約195円になります。
体などを洗うのにシャワーを使わず湯船のお湯を使った場合は、湯船にお湯をためるための水道光熱費だけで済みます。つまり、シャワーをまったく使わなければ約150円しかかからないため、シャワーを使った場合より45円ほど節約できるでしょう。これを毎日続けた場合、1週間で約315円、1ヶ月(30日)だと約1350円の節約が可能です。体などを洗った後も湯船のお湯が残っていれば、その残り湯も洗濯や掃除などに再利用することで、さらに節約につなげられるでしょう。
湯船のお湯で体などを洗うにあたって、「人が浸かった後のお湯は汚れているのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。入浴後のお湯は皮脂や角片などで汚れている可能性があるため、そのお湯で髪の毛や顔・体を洗うことは衛生面で問題があるかもしれません。そのため、湯船のお湯で体などを洗うのであれば、仕上げにシャワーを浴びて清潔な状態にしてからお風呂から上がるといいでしょう。
湯船にお湯をためるのにかかる水道光熱費と、シャワーで体などを洗う際にかかる水道光熱費のことを考えると、湯船のお湯を使った方が節約になるでしょう。実際に、1回につき45円ほどの節約になる可能性があります。しかし、入浴後のお湯は皮脂などで汚れているため、衛生面で心配があるなら仕上げにシャワーを浴びて清潔な状態でお風呂から上がった方がいいでしょう。
東京都水道局 水道のご使用について 水の上手な使い方東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)東京地区部 一班契約料金 B表 24年12月検針分より執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー