広くて温かいお風呂に心身がトロケる癒しの空間、銭湯。かつては昭和時代の遺物かのように見なされていた時期もあったが、現在では心身への健康効果や湯船で手足を伸ばせるレジャー性などが見直され、「サウナ」&「ととのい」ブームが一段落した感のある現在も新たな銭湯ファンが増加している。
とりわけ都市部では10代~20代の若年層が増加傾向で、訪日中の外国人観光客(インバウンド)と思しき人々も見かけるように。店舗の建て直しやリノベーションでデザイン・設備を一新するニューウェーブ銭湯も増えており、なかでも人気店は休日の大混雑も珍しくない。

また、一部の銭湯ではサウナ室内に敷かれたサウナマットのほか、ウレタン製などの一人用小型マットをサウナ入り口に置いている。通常はこれをサウナ室内で尻に敷くべきなのだが、これを使い忘れてしまう客や、逆に一度使ったものをサウナ内に忘れていってしまう客は多い。

このほか、銭湯マナーとしては「湯船に入る前に体をよく洗い」「タオルを湯船に漬けない」「浴室内で洗濯しない」「髪を染めない」「カラン(洗い場)の場所取りしない」などが代表的だ。近年では盗撮防止の観点から「脱衣所でスマートフォンなど電子機器を使わない」も周知が進みつつある。